サンガ新書
欲ばらないこと―役立つ初期仏教法話〈13〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784904507964
  • NDC分類 184
  • Cコード C0215

内容説明

「生きるために欲は欠かせない」「欲がなくなると生きる意欲もなくなってしまう」みなさんの中には、そう考えている方もいるようです。しかし、お釈迦様は「欲があるのは感情が高まった愚かな状態」とおっしゃいます。感情とは心の汚れ。幸福になるためには、理性を育てなければなりません。仏教では、「三大煩悩=貪瞋痴(欲・怒り・無智)」の最初に「欲」を挙げています。そして、「欲」と「怒り」はコインの表裏。表が「欲」で、「怒り」よりも先にあります。ですから、欲が克服できれば、大幅に煩悩をなくすことができるのです。本書では、お釈迦様による欲の分析と克服法を、わかりやすくご紹介します。

目次

第1章 欲のみなもと―命と心
第2章 欲の分析
第3章 欲はなぜ悪い―心の汚染図
第4章 解決策―欲と必要を切り分ける
第5章 性欲―解脱を阻むもの
第6章 欲のコントロール
第7章 執着を捨てる

著者等紹介

アルボムッレ・スマナサーラ[アルボムッレスマナサーラ][Alubomulle Sumanasara]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。メディア出演や全国での講演活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

28
欲望は進化の源だとは言うけれど、人は抱いた欲望が叶わなかったときに怒りを覚える。怒りは決してプラスの方向に人を動かしはしない。どうやったって僕たち人間の中からそうした負の感情の動きをゼロにすることは不可能なのだけれど、欲望を極力少なくしていくことで感情の揺れ動きから自分を遠ざけることは可能なんだな。物も人も、自分にとって本当に必要なものだけを欲し求める。欲望の対象をなるべくなるべく減らしていくことが、自分自身を安らかなきもちにしてくれる。2019/05/02

26
これも『怒る』感情なのか、と発見もあり、読んでいると楽しい本でした。怒らないのは、とってもお得です❤。2017/03/14

かよこ

13
必要と欲しいを分けること。そのポイントは、少欲知足。自分の中のニーズを少なくし、現状に不満を持たないこと。必要不可欠なものだけで生きればとても楽に生きられる。そして必要な物は与えられる。なるほどそう思う。スマナサーラさん、完璧を目指さなくても良いという優しさを随所に感じました。iPad買ってしまいましたという告白、笑いました。引き続き、このシリーズ読んでいこうと思います(^^)2014/06/25

vip2000

11
TVの報道を見ると様々な罪が流れます。衣食住は満たされ、義務教育は無償で提供され、皆保険制度や生活保護、治安が守られ世界にも類を見ない程、素晴らしい社会体制で私達は暮らしています。ところが、仕事のストレスや過労、自殺や生活習慣病などすべて心が発端とする問題が世間を騒がしております。外的要因を色々と批判するのは簡単ですが、内的要因つまり心を分析すれば、楽に生きられると想います。その道標として「仏教」を学ぶ事は、大変有効で有難いです。これで「三毒」を完読しました。次は「集中力」を探求します。2017/02/17

HIDE

9
業によって必要なものだけは揃うという記述はおもしろかった。このシリーズの他の本も読みたい。2012/05/05

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