内容説明
日本入りした脱北者として初めて大学生になった「私」=ハナが綴る、喜び、戸惑い、格闘する、笑いあり涙ありの日々―大学生活、友情、恋愛、故郷や家族の思い出、そして北朝鮮のこと…。各メディアで話題の人気ブログを一冊に。
目次
ブログ1―二〇〇九年三月三日~六月十六日(自己紹介;私は何人?;ニュースを読んで―脱北者と中国朝鮮族との関係を考える ほか)
私の家族と私の物語
ブログ2―二〇〇九年六月十八日~二〇一〇年十〇月七日(留学生と馴染めない私;留学生によるスピーチ大会;北朝鮮の天気―父との思い出 ほか)
ブログの休止期のこと
ブログ3―二〇一一年十一月七日~二〇一二年九月三日(ブログ再開!!;脱北者が射殺されたというニュースを見て…;韓国人の在外投票―そっか…私も「韓国人」だったんだ… ほか)
著者等紹介
リハナ[リハナ]
1980年代半ば、北朝鮮北西部の新義州市で生まれる。両親は日本からの「帰国事業」で北朝鮮に渡った在日朝鮮人2世。中国に脱出後、2005年、日本にやってくる。アルバイトをしながら夜間中学校に通い、日本語を勉強。その後、就職して仕事をしながら高校卒業認定試験に合格。2009年、関西圏のある大学に入学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨータン
8
日本に生まれたこと、日本人として生まれてきたことに感謝しました。自由が全くない国で、公開処刑がある国で一生生きていかなければならない人たちもいるんですね。一度日本で自由を知ってしまったのに北朝鮮への帰国を余儀なくされたハナさんのお父様の絶望感を考えると胸が締めつけられる思いです。北朝鮮に民主化がくること切に願います。2013/08/13
ゆう
4
在日の脱北者のブログを書籍化した一冊。ブログの更新のことや、大学の勉強のことなどが長々と書かれるあたりは退屈。書けることに限界はあるんだろうが精神的に追い詰められている様子は伝わってこない。具体的に何がつらいのか、もう少しつっこんで読めたらよかった。本の出来は別にして、この人には幸せになってほしいと思った。できれば北朝鮮の人達も。2014/03/28
さーもんマヨ
4
B+ 脱北して日本に渡ってきたリハナさんのブログ本。北朝鮮政府の一番の被害者は民衆だと再認識。リハナさんは、健気。2013/04/02
nota
2
●二〇一三年一月三十一日 初版本を読んだ。 ●両親は在日二世、帰国事業によって北朝鮮に渡り、筆者は北朝鮮で生まれた。18歳で脱北、中国に5年間潜伏ののち韓国籍を取得。現在は日本に在住。 ●本書は筆者の手の届いた範囲のことを書いていると感じた。 ●特に以下の部分に深く感じるところがあった。 ●日本で期末試験を前に弱音を吐いていると、誰かが言う。あんなに大変な北朝鮮にいて、川を渡って脱北までしたのだろう、そのときの苦労を忘れたのか、と。 ●筆者は言う。「人間はずっと突っ走れるものではないんだよ!」2023/03/29
Porco
2
著者は、脱北し、中国を経て、日本で暮らす方。大学入学の直前から4年生までのあいだに書いたブログを再編集した本です。北朝鮮出身者もごく普通の感性を持っているのだということと、人に言いづらい過去を抱えた人の息苦しさを感じる内容でした。人に言いづらいからこそ、ブログに綴ったのでしょう。北朝鮮での生活についても記述があります。2014/04/01
-
- 和書
- 花の百名山 (愛蔵版)