内容説明
いまだったらきっと、母さんのこと、おぶってあげられるのに―母さんの命が残り少ないと知ったあの時、ぼくはまだ九さいだった。でも、ぼく、自分で決めたんだ。母さんを、ぼくだけでさとばあちゃんのうちまで連れていこうって…。九歳のぼくが見つめた「生きぬく命」と「よりそう命」の物語。
著者等紹介
福明子[フクアキコ]
1957年神奈川県生まれ。横浜国立大学教育学部卒業。日本児童文芸家協会会員。数多くの賞に輝いている。「カネボウミセス童話大賞」優秀賞、「熊野の里・児童文学賞」大賞、「キッズエクスプレス21創作童話絵本コンテスト」厚生労働大臣奨励賞、「椋鳩十記念伊那谷童話大賞」大賞、「振媛文学賞(福井県丸岡町)」第二席、『ジンとばあちゃんとだんごの木』にて「読売ファミリー童話大賞」大賞
ふりやかよこ[フリヤカヨコ]
1946年山口県生まれ。大分県立芸術短期大学油絵科卒業。日本児童出版美術家連盟会員。主な作・絵の絵本に『ばあちゃんママのなつやすみ』(’85年絵本日本新人賞佳作)『まちこちゃん』(ポプラ社)、『大どろぼうくまさん』(教育画劇)、『おばあちゃんのしまで』(’96年けんぶち絵本の里大賞びばからす賞)『ゆうたのオオムラサキ』(文研出版)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこ
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娘が図書館から借りてきた本で「泣けるよ。私は泣かなかったけど」と言うので読んでみました。号泣。愛情が根底にある上での、親が子どもを想う気持ち・子どもが親を想う気持ちは、歳を経ても変わらないものなんでしょうね。2011/05/13
shiho♪
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泣きました。 おばあちゃん家の愛犬ジンとの友情だったり、お母さんと主人公、おばあちゃんとお母さん(母娘)の親子の愛情、そして命の尊さ。 もうこれだけ見ても泣ける要素が満載なのが想像できるかと思います。 大人も泣けるお話でした。子どももグッとくるはず。 『家族』をテーマに読書週間の展示予定の本です。(高学年図書室用)2019/10/30