出版社内容情報
《内容》 精神障害者の一部に激しい暴力のため保護室から出られず対応に苦慮している患者が存在する。この「保護室」という治療空間を積極的に活用することこそがまさに現場における実際的な対応といえる。
本書は,困難事例に意欲的に取り組んでいる,国立肥前療養所のスタッフ・チームが,日々の臨床実践の中から,治療指針や精神科看護の技術,チーム医療のあり方を詳しく説いたものである。
患者の暴力の背景にある健康なニーズを見出し,共感し,受容しつつ自立させてゆくという,精神科看護の基本的考え方とチームとして動ける質の高い治療技術の要諦がわかりやすく述べられている。また,暴力回避のための心理教育的アプローチや刺激回避のセルフコントロールなどの具体的な技法や,救急・急性期病棟における保護室の構造についても紹介される。
患者と正面から向かい合っている治療スタッフによる,精神医療最前線からの実践報告であり,精神科看護・医療の原点を探る画期的な臨床書といえよう。
《目次》
□主な目次
第1章 隔離・拘束を考える
第2章 わが国の長期保護室使用状況
第3章 急性期病棟での治療と保護室
第4章 分裂病者の長期保護室使用からの離脱――看護の主体性とチーム医療――
第5章 暴力回避のセルフコントロール
第6章 長期保護室使用重症分裂病の病理と対応――チーム医療――
第7章 精神科看護の原点――チーム医療と身体ケアの意味――
第8章 心としての身体――鏡と共振――
内容説明
本書は、困難事例に意欲的に取り組んでいる、国立肥前療養所のスタッフ・チームが、日々の臨床実践の中から、治療指針や精神科看護の技術、チーム医療のあり方を詳しく説いたものである。患者の暴力の背景にある健康なニーズを見出し、共感し、受容しつつ自立させてゆくという、精神科看護の基本的考え方とチームとして動ける質の高い治療技術の要諦がわかりやすく述べられている。また、暴力回避のための心理教育的アプローチや刺激回避のセルフコントロールなどの具体的な技法や、救急・急性期病棟における保護室の構造についても紹介される。患者と正面から向かい合っている治療スタッフによる、精神医療最前線からの実践報告であり、精神科看護・医療の原点を探る画期的な臨床書といえよう。
目次
第1章 隔離・拘束を考える
第2章 わが国の長期保護室使用状況
第3章 急性期病棟での治療と保護室
第4章 分裂病者の長期保護室使用からの離脱―看護の主体性とチーム医療
第5章 暴力回避のセルフコントロール
第6章 長期保護室使用重症分裂病の病理と対応―チーム医療
第7章 精神科看護の原点―チーム医療と身体ケアの意味
第8章 心としての身体―鏡と共振
著者等紹介
内村英幸[ウチムラヒデユキ]
国立肥前療養所医師
吉住昭[ヨシズミアキラ]
国立肥前療養所医師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。