著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し、近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』やメールマガジン、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
115
谷川俊太郎さんが綴るさまざまな「幸せ」手書きの文字も沁みます。💘…幸せが毎日の暮らしの低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、一番確実な幸せかもしれない。💘じゃれ合っている二匹の子猫を見てると、どうして幸せな気持ちになるんだろう?子猫たち自身もきっと幸せなんだろうな、幸せってコトバは知らなくても。💘ときどき思う、死んでからヒトは、生きていたことが、生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないかって。 2024/05/16
けんとまん1007
98
とても、あたたかで、奥深い1冊。谷川俊太郎さんならではの言葉で、幸せが綴られている。谷川さんの、これまでの人生と思索が相まって、この形になっている。読むたびに、味わいが深くなる。こんな風に、少しでも語れるようになりたいと思う。今思う。ただ、今、ここにいるだけで幸せなのだと。2019/01/28
ルピナスさん
86
谷川俊太郎さん。失礼ながら苦労という言葉が似合わない才能の塊と思っていた。でも実は、戦争の時代を生き、創作と介護の両立で大変な時期もあったと。長い人生、本当に色々経験してきた上で語られる幸せ論に、うんうんと頷きいってしまう。一番胸に響いたのは、幸せはあっという間に壊れてしまうから”fragile”(壊れ物)と貼っておきたいという箇所。サヘル・ローズさんも「平和を当たり前と思わないで」と言われていた。確かに当たり前と思うと尊さが薄れてしまう。幸せを感じる気持ちをしっかり持って、壊れ物として大切にしたい。2022/12/23
keroppi
84
谷川俊太郎が「幸せ」について綴る。短い文章でいろんな角度から見つめて自然体で書いている。「幸せ」という言葉がなければ「不幸」になることもないとも。「幸せ」は、自然に湧いて出てくるものかもしれない。この本が読めるのも「幸せ」のひとつ。2023/07/17
バネ
78
「ときどき思う、死んでからヒトは、生きていたことが、生きているだけでどんなに幸せだったか悟るんじゃないかって。」もうこのコトバに尽きる!「生きる」コトこそが、「幸せ」なのである。一度お会いしたコトがあるが、慈愛そのものなおぢいちゃんだった。(会ったコトないが、ダライ・ラマ的な)私にとって、コトバの素晴らしさを教えて貰えた先生である。RIP.2024/12/28
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