深夜百太郎 入口

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904292617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

舞城版「百物語」
2冊連続刊行の第1弾!!

「怖いんやったら、今明かりは点けん方がいいで?」

2015年の夏、
100日にわたって毎夜発表された
舞城王太郎が描く百の怪奇小説、
佐内正史が写した百の怪異写真。

その「入口」となる50話を収録。
あらゆる恐怖を見つめる50小説50写真! ! !
本書は5月24日から7月12日までの50日間に発表された作品です。

目次
アナタタ/倒れた木/地獄の子/踏切/二階の火の玉王子様/ゆらゆら/グルグル/ミルナレ地蔵/家族の手/蛍の光/友達の部屋/笑う鬼/あじさいの中/夜のダム/兵頭くん/山の小屋/穴の蓋/河童の地蔵/ファミレスの子供/叔母の主張/図書館の彼女/軽トラの荷台/隣の豚/座敷のあじさい/床下の猫の通り道/エロ本小屋/車の河/入れない家/夏の落ち葉/手握り/トイレットペーパー・ゴースト/オクリカエシ/夢の猿/耳に入る虫/風呂の外/横内さん/空の大王/忠犬バッチ/トイレ問答/体育館でかくれんぼ/パソコン共用/手招き/パクった傘/アルバム/高架下の首吊りストーカー/猫の段ボール/客が一人のバス/夜中の暗い風呂/買ってない品物/車の蛇/全50話収録。

内容説明

舞城版百物語。立ち向かう50+50通りの愛と哀と逢。出口へ急げ!!!

目次

アナタタ
倒れた木
地獄の子
踏切
二階の火の玉王子様
ゆらゆら
グルグル
ミルナレ地蔵
家族の手
蛍の光〔ほか〕

著者等紹介

舞城王太郎[マイジョウオウタロウ]
1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第十六回三島由紀夫賞を受賞。近年は小説に留まらず、翻訳、短編映画や短編アニメの原案、脚本、監督などを手掛けている

MASAFUMI SANAI[MASAFUMI SANAI]
佐内正史。1968年静岡県生まれ。1995年、第十二回キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。1997年『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第二十八回木村伊兵衛写真賞受賞。現在、アストルティアで精力的に撮影中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

104
舞城王太郎初読でした。前情報なしに普通の怪談ものかなと手に取って驚きました。なんとも新感覚!描き方の視点が新しいのか今までにない不思議なテンポと語り口で、一つ一つのお話が本当におもしろい!こういう切り口は自分にはすごく新鮮な気持ちで読めました。以前から気になっていた作家さんですが、他の本も読んでみます。その前に、まだ後半の『出口』がありますね。2016/07/03

みっちゃん

95
この訳の解らない不気味さ。彼らがこのとんでもない事態に陥ってしまうその原因は、まず判らない。知らない内に異界に通じる「穴」を開けてしまうのか。この厄災の前で、人間は無力だ。窮地から救おうとしてくれる者も、「この世の者」でなかったりでますます何とも言えない気持ちになる。一見風景に見える写真も、何か変なモノを見つけそうで、なるべく目を逸らす。早く【出口】を読まないとこの世界から出れなそうで怖い。2015/11/27

藤月はな(灯れ松明の火)

76
『平成怪奇小説傑作集3』での短編が面白くて読みました。怪談の新境地じゃん!後、この作品集は脳内を音声で殴りつけるようなフォント遊びがないので結構、嫌で怖い場面でも笑えるのが不思議だ。いや、笑う場面やないんやけどね!個人的に家庭内の地獄を描いた「十二太郎 笑う鬼」が鮮烈に心に残った。後に激しい怒りを伴う悪夢で目覚める程だったから。駄目な部分を持つ子供を強くする為という理由とそれが楽しいからという壊していくというスパイラルは止まらない。何が「元の自分にあった全ての私らしさを総動員して泣いてみせる」だ、人でなし2020/04/08

めしいらず

68
舞城版「百物語」の前半50編。最初の数行で読み手の心を持って行く導入、予断を許さぬ筋運び、不安を煽る語り口、そして何より意味不明なまま宙ぶらりんに置き去られるこの居心地悪さ。やはり上手いなぁ。「ゆらゆら」「グルグル」「蛍の光」「穴の蓋」「図書館の彼女」「横内さん」辺りはホントに怖いよ。中でも著者独特の美しい文章と世界観、百物語の最初を飾るに相応しい「アナタタ」、庇護されていた幼い頃の懐かしい感覚を呼び覚まし、その温かさが何だか切ない気分へと誘う「家族の手」が特に素晴らしい。後半も楽しみ。2016/06/25

眠る山猫屋

60
数ページほどの奇妙で不気味で、時々〝愛〟が隠された物語が五十話。心揺さぶられた『淵の王』に通じるような物語群。舞台は福井県西暁市と東京都調布市に限定され、登場人物たちに共通項もない。とんでもない事件に巻き込まれてしまうというのが唯一の共通項か、今のところ。後編たる〝出口〟でもそうなのかな?ストレートな心霊譚もあれば、舞城さんらしい主客が変転するような物語も。すぐ隣に落とし穴が待っている、そんな身近な怖さがひしひしと迫る。キングっぽいワード遣いも小憎らしい巧さ。じっくり考えちゃうと本当に怖いよ。2019/11/22

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