内容説明
本当にやりたい仕事にはどうやってたどりつく?「いいこと」だって「しごと」にできる。人気「募金サイト」から映画配給まで手がける注目の社会起業家、10年間のリアルストーリー。
目次
第1章 パレスチナで見た世界の現実(ワイン好きの大学生;行くはずのなかった場所 ほか)
第2章 マネーORライフ?(趣味を仕事にするのが夢だった;魚を三枚におろす日々 ほか)
第3章 クリックから世界を変える(「いつか」はなかなか来ない;再起動 ほか)
第4章 ユナイテッドピープル(たった二人のデモ行進;地道にゆっくりと育てよう ほか)
第5章 「地球益」をめざして(「感じる」メディアをつくりたい;日本からの寄付はいりません ほか)
著者等紹介
関根健次[セキネケンジ]
1976年神奈川県藤沢市生まれ。ベロイト大学経済学部卒業。高校卒業後、アメリカのベロイト大学へ進学。卒業後、帰国し主にIT業界に身を置く。2002年に起業。学生時代に紛争地、パレスチナを訪問したことがきっかけで、世界の問題解決を目指す事業を開始。2003年5月にNGO/NPO支援のための募金サイト「イーココロ!」を立ち上げる。2008年3月からはオンライン署名サイト「署名TV」を開始。2007年より社会的企業や社会起業家を応援するソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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tobihaze
8
パレスチナのガザ地区で出会った少年の夢にショックを受け、子どもたちが子どもらしい夢を抱ける世界にしたい、と奔走する著者の物語。戦争のない、幸せを分かち合える世界を作りたい、と。世界の問題を知り分かち合うための映画の配給なども始める。そのサイトも見てみたら、興味深い映画が色々ありました。よりよい社会にしたい人と人とをつないでいけば、世界平和も実現できる、という世界観を信じたい。この著者をはじめ、大切なことを伝えようと懸命な人々に感謝しつつ、まずは本読み映画を見るなど、小さくてもできることからしてみたい。 2020/02/15
issy
2
パレスチナガザ地区での体験から、社会貢献したい!と思い立つ…までは、よくある(と言っては失礼だが)話。著者が凄いのは、すぐにボランティアの現場に飛び込むのでなく、「自分が得意なこと」「自分にしかできないこと」という視点で新しい仕組みを考え出した点。そして、軌道に乗るまで何とかやりくりしつつ諦めずに続けた点。その過程が興味深く、もっと詳しく生々しく苦労話も書けただろうとも思う(し、それはそれで読んでみたい)が、本書の趣旨はそれよりも読者に「アナタは何をしたいのか?」と問いかけることにある。2010/05/11
桃水
2
2010/03/07:クリック募金や映画配給などを行っている社会起業家の起業するきっかけから将来の目標までを語った本。 社会貢献するためにNGOなどに参加したりするのではなく、新しく色々な人が参加しやすい仕組み自体を作ろうという発想が面白かったです。2010/03/07
パソマニ
2
クッリク募金によって社会貢献するビジネスモデルを作成した方の本。そのきっかけは学生時代に見た世界の現実。この本の中で印象に残ったのはやはり次の文章。「ケンジの国はいい方だよ。だって日本は民主主義じゃないか。お前が何かやれば、政治が変わるチャンスがある。ヨルダンは王国。我々のような一般人が何を思っても政治が変わることなんて無いんだから」。著者の活躍を切に期待する。2010/02/24
Ohno Keima
1
社会起業家を目指したいと思う人に読んでほしい本。 関根さんの過去のエピソードからはじまり、関根さんがどの様にビジネスを立ち上げたのかまで書いており、人生のストーリーに引き込まれてすぐに読み終わってしまう本でした。 当時、高校生だった自分の価値観が広がった感覚でした。 2013/03/10