内容説明
昭和の「十五年戦争」前後、治安維持法下、信州人の苦悩と抵抗!日中戦争下、中国人留学生の煩悶と苦闘、日本人兵士の悲劇!上海戦線、華中・華北戦線などを舞台に、日本人兵士・軍医たちが「目撃、発見」したものとは?日本軍医が持ち帰った文書の数奇なる物語とは?日本人と中国人学徒が悪戦・苦闘した数十年の人生記録!
目次
第1部 治安維持法と十五年戦争時代、悪戦苦闘した人々(旧制松本高校の寮歌;長野県諏訪地方の左翼の伝統―「百郎サー」(林百郎)のこと ほか)
第2部 中国で戦死した兵士田辺利宏の従軍日記『夜の春雷』を読む(プロローグ―日中戦争の中の田辺利宏;古参兵の新兵に対する日常的な暴力行使、虐待 ほか)
第3部 軍医鈴木英夫の日中戦争と中国南昌留日学生たちの数奇なる物語(軍医鈴木英夫、南昌市内で一女子高生の日記を「発見」;鈴木英夫の青少年時代、千葉医科大学時代、徴兵、出征 ほか)
第4部 日本陸海軍将校養成学校生徒等の戦中、戦後(御園喜博「海軍兵学校生徒」の戦中・戦後の彷徨;小島晋治「陸軍経理学校」生徒の戦中・戦後の彷徨 ほか)
著者等紹介
小林一美[コバヤシカズミ]
1937年長野県諏訪郡落合村に生れる。諏訪清陵高校・東京教育大学文学部史学科卒業。同大学文学研究科博士課程単位取得満期退学、中国史専攻、神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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