出版社内容情報
新中国建国後の1953年、中国人軍医の父と日本人教師の母の間に生まれた著者は、「大躍進」運動や「文化大革命」の下で、飢餓、暴行、監禁、強制労働などの〈生き地獄〉を体験する。日本への「帰国」後もつづく生活の困難、婚約者の死、国籍取得の壁、襲いかかる病魔……。長く過酷な運命に翻弄された生涯を克明に書き綴った稀有な記録。
目次
第一章 父母それぞれの生い立ち
第二章 幼い子供たちへの挽歌
第三章 新中国の政治運動の嵐
第四章 恐怖と絶望の時代 ―私たち家族の文革体験
第五章 下放の生き地獄
第六章 母の国へ
第七章 自立への道
第八章 新しい人生へ
第九章 駆け抜けた日々
第十章 会社設立後、病魔に襲われる
第十一章 大切な家族
第十二章 故郷を訪ねて
本書解説 小林一美(神奈川大学名誉教授)
著者プロフィール
小泉秋江(こいずみ・あきえ)
1953年8月26日、国民党軍の軍医だった父と、満州の日本人学校の教諭だった母の間に、次女として北京近郊で出生。文化大革命(1966〜1976年)では、父・兄と別々に拘束され、吊るし上げられたり、農村に下放されたり、悪夢のような体験をした。のちに、それが原因でPTSDとなる。1974年3月17日、母の里帰りの付き添いという名目で、兄と3人で日本の土を踏む。商社で働きながら、夜は夜間中学で日本語を勉強。やがて日本国籍を取得し、母と息子の面倒をみながら、中国に残っていた家族を日本に呼び寄せる。現在、再婚した夫と2人暮らし。
内容説明
新中国建国後の1953年、中国人軍医の父と日本人教師の母の間に生まれた著者は、「大躍進」運動や「文化大革命」の下で、飢餓、暴行、監禁、強制労働などの“生き地獄”を体験する。日本への「帰国」後もつづく生活の困難、婚約者の死、国籍取得の壁、襲いかかる病魔…。長く過酷な運命に翻弄された生涯を克明に書き綴った稀有な記録。
目次
父母それぞれの生い立ち
幼い子供たちへの挽歌
新中国の政治運動の嵐
恐怖と絶望の時代―私たち家族の文革体験
下放の生き地獄
母の国へ
自立への道
新しい人生へ
駆け抜けた日々
会社設立後、病魔に襲われる
大切な家族
故郷を訪ねて
著者等紹介
小泉秋江[コイズミアキエ]
1953年8月26日、国民党軍の軍医だった父と、満州の日本人学校の教諭だった母の間に、次女として北京近郊で出生。文化大革命(1966~1976年)では、父、兄と別々に拘束され、吊るし上げられたり、農村に下放されたり、悪夢のような体験をした。のちに、それが原因でPTSDとなる。1974年3月17日、母の里帰りの付き添いという名目で、兄と3人で日本の土を踏んだ。商社で働きながら、夜は夜間中学で日本語を勉強。やがて日本国籍を取得すると、商社の仕事もフル回転となり、母と息子を養育するほか、中国に残った家族を日本に呼び寄せたりした。父母は高齢まで生きたが、今は亡い。最終学歴は、NHK学園高等学校専攻科社会福祉コース(2年課程)卒業。介護の資格を持ち、介護の仕事をしたいと思っていたが、2002年に膠原病を発症、眼も弱視となって、ハードな仕事はできなくなった。現在、再婚した夫と2人暮らしで、ときどき司法通訳や医療通訳の仕事に出かけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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