感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
23
僧侶なんだが、その姿をかなぐり捨てて、ミャンマーの平和のために奔走する男性の日記めいた実録本でした。タイトルから、二次大戦中のなんかかと誤解して読みだしたのですが、現代のミャンマー、タイの国境あたりでどのような政治混迷や紛争が起こっているかがよくわかるうえに、そこでなんとか真の平和を勝ち取ろうと奮闘する姿は感動を覚える。慈悲の心と愛の精神という、仏教アプローチからの実践という感じが、張りぼての宗教書とは違うと感じました。2019/05/01
isao_key
8
ミャンマーの少数民族の各組織をまとめ上げ、その活動と実績によりミャンマー政府にも認められ、旧日本軍の遺骨収集活動もされている著者。現在住んでいるチェンマイを拠点に置いているので、話は聞いたことはあったが、お会いしたことはなく、詳しい話はしらなかった。しかし本書を読んでノーベル平和賞にいちばん近い日本人と言われるのも、むべなるかなと思えるほど素晴らしい活躍をされている。元僧侶であるが、仲間とお酒を酌み交わし、少額融資を行うファンドを作って経済支援をしたり、現地の人たちのことを考ることのできる度量を持った人。2018/08/08
OMO
1
面白さ：○ 興味：○ 読みやすさ：○ 新鮮さ：○ 文学的云々：×2022/01/12
高野留美
1
国際支援はいろんな形があるけれど、様々な不幸の原因となる紛争を解決していく、がんの切除のような作業に個人として取り組む僧侶の手記。知識や技術のある人が自ら身を粉にして動くことで、人々の信頼を得て、物事が動く。たやすいことではないが、そこに希望があると感じた。2015/07/15
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- 和書
- 残像消えず
