私の西域、君の東トルキスタン

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  • サイズ A5判/ページ数 470p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784904213117
  • NDC分類 316.822
  • Cコード C0031

内容説明

2010年ノーベル平和賞受賞者・劉暁波の畏友である中国民主化の鍵をにぎる著者が、「国家機密窃取」の容疑による入獄等の困難を乗り越え、9年の歳月をかけて新疆ウイグル人の内心と社会に迫った必見の書。

目次

ムフタルとの出会い―一九九九年新疆での遭難の追憶
ムフタルを極秘に訪問―四回の新疆再訪の記録(二〇〇三年夏;二〇〇三年秋;二〇〇六年春;二〇〇六年夏)
ムフタルかく語りき―インタビューの記録(地元民族の憎悪がこれまでになく高まっている;ウイグル人の心の中の歴史;民族間の矛盾;新疆漢人の「お手上げ」;抵抗者と抵抗組織;テロリズムと暴力闘争;東トルキスタン勢力が利用できる国際条件;東トルキスタンは何を基礎として建国するのか;「中道路線」を選べないか)
ムフタルへの手紙―新疆問題の検討(一通目の手紙:テロリズムと民族的憎悪;二通目の手紙:独立は最良の選択ではない;三通目の手紙:「逓進民主主義」に何ができるか)

著者等紹介

王力雄[オウリキユウ]
1953年、吉林省長春市生まれ。中国の著名な作家、民族問題研究者。1978年「民主の壁」に参加。1994年、中国最初の環境NGO「自然の友」を創設し、中心メンバーとして活動。2003年に組織存続のため自然の友から除名。2002年、北京当代漢語研究所から「当代漢語貢献賞」、独立中文ベンクラブにより「自由創作賞」、2003年、ヒューマンライツウォッチから「ヘルマン・ハミット賞」、2009年、チベットのための国際委員会より「真理の光賞」などを受賞

馬場裕之[ババヒロユキ]
1957年、新潟県生まれ。東京都立大学中退。世田谷区役所勤務を経て1987~89年、上海同済大学に語学留学。1990年から2001年にかけて天津、上海、撫順、北京で計8年間ODAの技術協力プロジェクトで業務調整員として勤務。現在は通訳・翻訳業

劉燕子[リュウイェンズ]
作家。現代中国文学者、桜美林大学北東アジア総合研究所客員研究員。中国北京生まれ。湖南省長沙で育つ。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在関西の複数の大学で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

77
ウイグル問題 噂で聞くおどろおどろしいジェノサイドは出てこなかった。 著者(チベット関連書いてる)、調査に行って資料集めただけでスパイ容疑で捕まったけど  ウイグルの友人と、独立の是非について熱く討論する。著者は高度な自治派 用語の和訳がちとわかりずらい部分アリ2022/06/14

syaori

57
ウイグル問題に関するルポ。新疆の中国からの分離の危険を謳う中共の政策が民族対立を深めていることやその具体例、それが連鎖・拡大することの危険性や解決法の模索が旅行記やウイグル族の友人へのインタビューなどを通して語られます。漢人の作者がウイグル族の友人の立場からこの問題を考えるという視点は、十年以上経った現在でも様々な示唆を与えてくれるように思いました。同時にそれは、新疆だけでなく全ての民族・宗教問題の根深さと解決の難しさを物語ってもいて、私たち「個人から始めるしかない」という作者の言葉を重く受け止めました。2021/06/29

ロビン

23
読み友さんに触発され一読。ノーベル平和賞受賞者の劉暁波の畏友であり、体制に弾圧される危険を冒しても言論の独立を貫く反骨の人である著者が、ウイグル問題に身を挺して挑んだルポ。調査中に「国家機密窃取」の容疑で入獄した著者は、ムフタルというウイグルの政治犯の青年と友人になり、出獄後彼へのインタビューや手紙を含むこの本を書いた。ムフタルも王さんも博覧強記で頭脳明晰であり、志も高いため、非常に具体的で質の高い対話になっている。本書と王さんの存在は心を開き合わないというウイグル人と漢人の間に架けられた貴重な橋である。2021/09/27

梅子

2
中国ウイグル問題を鋭く突く圧巻の大著。本著の前半、新疆の胸糞悪くなるような経済格差と強烈な民族差別を知る。ヤルダンに沈む夕陽に向かって呟くムフタルの「私の東トルキスタン…」という溜息が、政治的・経済的に周辺化され、あらゆる選択肢を奪われたウイグル人の絶望感と、鬱屈したムスリムとしての誇りと、血の革命の先にある朧げな希望を感じさせる。後半、この行き着くところまで行ってしまった民族問題に果敢に取り組もうと編み出された、村落的直接民主制という回答。眉唾なウヨ本ばかりの日本で、本著が邦訳された意味は本当に大きい。2021/05/02

おとや

2
久しぶりに読み応えのあるルポルタージュを読んだ。著者は本作の取材中に政府側に逮捕され、それがために本書はウイグル問題を網羅的に分析する書というよりは、留置所で友人となったウイグル人青年とのやり取りを通し、実際にウイグル人が感じていることを漢族に紹介する、という点に重点がある少々歪な構成になっている。一方で、高所に立ったときには見えづらい、現地の人々の実感が伝えられている。第1章は逮捕されるまでの経緯、第2章はその後に新疆を訪問した際のルポ、第3章はムフタルとの対談、第4章は彼への手紙の体裁で、著者が考える2013/11/16

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