出版社内容情報
日本を代表するアニメ監督が、完全ノータブーで語り倒し!暴言・極論続出で話題を振りまく押井の有料メルマガ「世界の半分を怒らせる」3年分のインタビューに、加筆・修正・追加取材を施して書籍化。映画論とアニメ論、創作論と作品論、人生観と死生観、同業者への怒りと諦めが詰まった、〟押井節〟の集大成!
・コピーと追体験だらけのアニメ界
・五十歳より前にまともな映画なんか作れない
・表現者はいずれ消え去るのみ
・宮崎駿が考える「大衆」なんてどこにもいない
・高畑勲は「実人生」を生きたことが一度もない
・鈴木敏夫はろくなものを作ってない
・海外ドラマの方法論に学べ
・消えた「攻殻機動隊3.0」の謎
・「パトレイバー」はロボットアニメではない
・「009 RE:CYBORG」は間違っている
・対談:押井守×神山健治
押井守【おしい・まもる】映画監督・演出家。1951年生まれ。東京都出身。東京学芸大学教育学部美術教育学科卒。タツノコプロダクションに入社、TVアニメ「一発貫太くん」で演出家デビュー。その後スタジオぴえろに移籍し、mシリーズ『うる星やつら』ほか数々の作品に参加。後にフリーとなり『機動警察パトレイバー』シリーズ(88~93)『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』(95)『イノセンス』(02)『スカイ・クロラheSkyCrawlers』(09)『THENEXTGENERATIONパトレイパー』シリーズ(14~15)などを手がける。最新作はカナタとの国際共同作品『GARMWARSTheLastDruid』。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
22
芸術作品を対象とする評論を専業としている評論家の言葉がどこか信用おけないのは、それが所詮、他人事だからだ。その論考には、責任が伴わない。しかし、小説家が、あるいは映画監督が、自身のフィールドに対して批評するとき、そこには当然責任が生じる。「じゃあ、おまえの作品はどうなんだ?」と、自らの言説がそのまま跳ね返ってくるからだ。本書からは、押井守のそんな覚悟がビシバシと伝わってくる。だからおもしろい。(つづく)2016/07/09
あみか
2
ただただ格安です。2016/03/21
tsukamg
1
押井守は1951年生まれだから、世代的には団塊のほんの少し下。しかし、「うる星2」の頃からずっと、永遠の三、四十代っぽさを維持している。本書も、喋る内容、というより、トーンは、昔とそれほど変わらず、映研の先輩が居酒屋で映画論を喋っているような趣かある。押井センパイが好きかどうかで、読者が本書から受ける印象はずいぶん変わるはずだ。 私は、出身大学が偶然、押井センパイと同じだし、毒は吐くけど憎しみがない感じは昔から嫌いじゃなかったので、大変楽しく、時々笑いながら読みました。2019/11/12
ノラえもん
1
値段が高いので図書館で借りて読みました。実写が多くなったことから昔と発言が変わってきたような気がします。勝敗論の話などこの人の話はとても面白く、映画を見るよりも内容がわかりやすいですね。2017/06/19
ゆうき
1
映画監督である押井守は批評家であり、毒舌家かと思いきやクールに物事を俯瞰して見ている。映画や社会や政治、そして戦争といったテーマをそういった押井節で語っている。映画監督は映画だけではダメだということを教えてくれる。2016/08/04