内容説明
山口組五代目交代劇、中野太郎組長襲撃事件、“ミナミの帝王”との悪縁―山口組元直参組長が語り尽くす伝説のヤクザたちの実像!団結・報復・沈黙に彩られた極限の黙示録!
目次
第1部 「団結・報復・沈黙」は破られた(真実を弄ぶ者たち;SF推理小説化した六代目交代劇 ほか)
第2部 渡辺芳則という大親分(渡辺五代目との出会い;五代目体制は徳川幕藩体制を目指した ほか)
第3部 鉄火の時代(抗争回顧録 大阪戦争から山一抗争まで;ジュテーム事件―3人の遺体 ほか)
第4部 斃れざる者たち(記録しなければならないこと;闇のフィクサー許永中 ほか)
第5部 山口組という歴史(民衆史の底流―山口組史)
著者等紹介
太田守正[オオタモリマサ]
1937年10月24日、熊本にて生まれる。1959年、大阪生野にて愚連隊浪速会会長に就任。1964年、山口組山健組健竜会に参加。2008年、山口組を除籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
自費出版てきな自慢話と盛力批判 割れないと言ったが割れた現在。 弘道会が関東山口組をつくることはなかったが、山健組が神戸山口組をつくるなど先行き見えてない話ばかり。元山健組としてどう思ってるのだろうか?2015/10/10
キカイダー
5
鎮魂読んでからの血別でしたので、双方言い分があるとは思うのですが……読み終えて殺しや違法行為などなければ会社のように各人立場などがあり様々な思いが……ただ悲しいかなヤクザ者故の盃は絶対などの掟……誓いのような呪縛のような。一般人の自分には、はかり知れず。少しほど興味がわいたのか後、一冊だけ山口組分裂ネタ本読んでみたいと思います。2017/05/01
CTC
5
元直参の太田守正氏の著作。太田さんは巷間でも語られた「我々は雑貨屋の親父ではない」という名セリフの張本人だそう。ご本人は「雑貨屋の親交(会)ではない」と公式の寄合で云ったらしいのだが、誤植が伝播したのですな。この「後藤ショック」後の造反の部分は読み応えがあり、今回の分裂に繋がる流れも若干窺える。また太田さんが大阪戦争後に、かの大日本正義団の構成員達を傘下に収めていた事など大変興味深く読んだ。太田さんはここで田岡三代目を撃った大日本正義団の鳴海清氏の挑発文を掲載解説しているが、これは唸った。なるほど。2015/09/08
オオイ
5
この本では山口組は割れないと書いてあったがタイミングよく組が割れた話題になっております、著者も引退させられたように神戸に対しプレッシャーをかけているのか、「盛力」の本とどっちが本当なのか、後で書いたほうが優勢だが。2015/08/29
macho
4
行きつけのBARで、この手の話を少し得意げにしていたら、マスターに「見てもいないのにこの世界を語っちゃいけませんよ。」と窘められた。 よくわかったつもりだったが、今回改めて、沈黙の意味を知った。一人で噛みしめるのがこの手の本ですね。勉強になります。2015/09/15