内容説明
『孝女白菊詩』を著した、福岡県出身の井上哲次郎。『孝女白菊の歌』を著した、宮城県気仙沼の落合直文。本邦近代詩の画期となった両作は、明治・大正・昭和の三代に亘りその姿を変えて読み継がれ、日本人の精神風土に深く沈潜していく。
目次
本文編(右ページ「孝女白菊詩」偶数ページ;左ページ「孝女白菊の歌」奇数ページ)
補足説明編(井上哲次郎と落合直文について;モデルと成立について;普及について;校異について)
資料編(『郵便報知新聞』(初出・明治十七年一月十八日)・第一齣
『巽軒詩鈔』(明治版)・『巽軒詩鈔』(昭和版)
『東洋學會雜誌』(明治二十一年二月二十日発行・冒頭)
『少年園』(冒頭と第四回目の冒頭)
ちりめん本(独訳・英訳)(伐)
新体詩(大庭春峯・天外山人)(全文))
著者等紹介
大原敏行[オオハラトシユキ]
東京都杉並区本天沼に生まれる。久我山高から國學院大(経)を経て社会科教諭。同大にて文学部の講義を昼夜聴講し、国語科へ。同大大学院(文学研究科前期)にて国文を学ぶ。都内の私立高校にて二十数年に亙り国語科教諭。現在は埼玉県内の私立学校にて非常勤講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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