内容説明
“私たちは、どのような思想的根拠にたって“反戦平和”を発想したら、それを最後まで貫徹することができるのか”“百花斉放”の1960年代―民主主義、国家原理を根底から問い直し、戦後思想の極北へ。来たるべき“文化革命”が脈動する、渾身の評論集。
目次
文化と革命(敗北の中の勝利―トロツキー『文学と革命』―;魯迅―その文学と革命―;魯迅における文学と革命;マルクス主義と中国革命;“文化大革命”の思想的意義―マルクス主義の視点より―;サルトルをめぐって野間宏へ―野間宏『サルトル論』について―;サルトルにおける想像力と全体小説―野間宏に問う;変貌するサルトル―一九六八年五月以降)
国家の原理と反戦の論理(第一部;第二部)
国家と民主主義(近代国家と民主主義の二重性―ジャン=ジャック・ルソーの現代的意義―;小西誠と反戦の論理)