思考の表裏

思考の表裏

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  • サイズ 文庫判/ページ数 91p/高さ 16X16cm
  • 商品コード 9784904194027
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C0098

内容説明

1920年代、パリ。象徴主義の泰斗と超現実主義の領袖が、思考とレトリックの極北で相まみえる。両者の著作から、知の旅人・堀口大學が紡ぎ出すベル・レトルの精髄。

目次

ポエジイに関するノオト 『文学』より
ポエジイ
修辞学
作者の側から。異説。

著者等紹介

ヴァレリイ,ポォル[ヴァレリイ,ポォル][Val´ery,Paul]
1871年生まれ。詩人、小説家、評論家。執筆や講演のほか、アカデミー・フランセーズ会員、コレージュ・ド・フランスの詩学講義などにより、フランスの知性と謳われ、死に際しては国葬が営まれる。1945年歿

ブルトン,アンドレ[ブルトン,アンドレ][Breton,Andr´e]
1896年生まれ。詩人、文学者。ダダ運動に参加するが、後に決別。シュールレアリスム運動を起ち上げ、「法王」として君臨。第二次大戦中にアメリカに亡命。後年フランスに戻り、1966年歿

エリュアル,ポォル[エリュアル,ポォル][´Eluard,Paul]
1895年生まれ。詩人。ダダに名を連ねて後、ブルトンとともにシュールレアリスム運動を起こす。反ファシズム運動にも加わり、第二次世界大戦中は占領下フランスでレジスタンス活動を組織。1952年歿

堀口大學[ホリグチダイガク]
1892年東京生まれ。詩人・文学者。慶應義塾大学文学部中退。外交官の父の任地に従い、青年期を海外で過ごす。詩集、評論、随筆、翻訳等著作多数。日本の文学界に大きな影響を与える。1981年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

龍國竣/リュウゴク

2
ヴァレリー「文学」とブルトン/エリュアール「ポエジイに関するノオト」とを対照的に掲載する。すると、一部の語句を除いてほぼ同じ文であることが分かる。しかし、その内容は、相反し、同様で、全く別の事を言うものもある。なお、発表当時両者の関連には一切言及されていない。2013/08/24

あかふく

1
ヴァレリイの書いた文章とブルトン、エリュアールが書いた文章(ヴァレリイとは別に発表)を、ヴァレリイを右側ページに、ブルトンとエリュアールによるものを左側ページに配置したもの。まるでパロディのようになっている部分が多数で、それぞれ異なることを言っているけれども、それが思考に関して表裏になっているという形。1943年のものがおしゃれに復刊。堀口大学編訳。2012/12/03

1
ヴァレリィの『文学』、ブルトンとエリュアルの『ポエジイに関するノオト』を対比した1冊。韻文の貫禄についての対比が最も印象的だった。 シンプルで分かり易いせいかもしれないけれど、強烈に共感を覚える箇所だった。独立して出版されたとは思えない関連性を感じさせる。言葉遊び的な対比が面白い。 只、読んでいると自身のシュウルレアリズムについての理解が曖昧だと感じたのでその辺を勉強し直してから再読したい。2012/05/05

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