- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 精神医学
- > 虐待・トラウマ・PTSD
内容説明
虐待するのは虐待されていることのシグナルかもしれない。「子どもの思いやりの発達」を研究していたアシオーン教授が「動物虐待」「小児虐待」「家庭内暴力」のリンクをあきらかにする。
目次
第1章 子どもと動物―興味からはじまり、虐待にまで至る
第2章 子どもと動物に関する科学的研究
第3章 故きを温ねて新しきを知る
第4章 動物虐待―過去に戻り、未来を見る
第5章 重大な疑問―なぜ動物は虐待されるのか?
第6章 子ども、動物、そして共感性―感情の共有は攻撃や暴力への防御手段なのだろうか?
第7章 動物虐待、暴力行為、そして行為障害
第8章 小児の身体的・精神的虐待と動物虐待
第9章 性的虐待と動物虐待
第10章 家庭―避難場所か、それとも目をおおいたくなる場所か?
第11章 防止と介入―期待できるプログラムと粘り強い挑戦
著者等紹介
アシオーン,フランク・R.[アシオーン,フランクR.][Ascione,Frank R.]
ユタ州立大学心理学部教授、家族・人間発達学科助教授
横山章光[ヨコヤマアキミツ]
帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科助教授。精神科医。ヒトと動物の関係学会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
7
日本語版への序、2006年でも〈米国での、動物虐待、小児虐待、家庭内暴力のつながりの研究は萌芽期である〉。まだ20年ほど。小児保護団体よりも動物保護団体の方が古く、1871年、NYの米国動物虐待防止協会(ASPCA)は養母に虐待されている女児について相談を受けている▲動物を虐待する被虐待児童よりも、ペットを拠り所にする被虐待児童の方が多い。(虐待もののエロ漫画には、どちらのモチーフもあるなぁ…)2019/05/26
くまこ
1
動物虐待から一般的な虐待問題について、概略をつかむには便利な本。紹介されている事例、論文、文芸作品などが興味深かった。特に『黒猫』、『禁じられた遊び』といった作品に対するコメントには、頷けるところが多かった。共感性について書かれた章で、日本の子供の虫に対するエピソードが取り上げられていたが、考察は浅くサラッと片付けられている。 2011/08/26