自殺作家文壇史

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784904086834
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

壮絶に逝った憂国の士・三島由紀夫、ノーベル賞作家の孤独なる最期・川端康成、自虐に生きて「グットバイ」・太宰治、煩悶のうちに死を選んだ芥川龍之介、自裁した文豪たちの死の真相にせまる話題作。

目次

第1章 自殺の衝撃(川端康成―巨星の孤独なる最期;三島由紀夫―憂国の士、凄絶に逝く ほか)
第2章 近代作家の悲しき系譜(北村透谷―「我事終れり」と…;川上眉山―芸術家の淋しき命運 ほか)
第3章 貧困と混迷のなかで(生田春月―自死自葬論を完遂;牧野信一―詩人的作家の黄昏の死)
第4章 無頼と焦燥の果てに(太宰治―自虐に生きて「グッド・バイ」;田中英光―師の死に殉じた無頼の死 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

5
'08年10月刊。○自殺した作家の死に至るまでの経緯とその周辺人物の証言から立体的に構成された佳作。有島、芥川、太宰、三島、川端など自殺した著名作家以外にも知名度の低い作家も取り上げている。「原稿は書かない」と宣言していた作家のところへ行き、己の美貌を武器にまんまと原稿を取ってくる伝説の持ち主・波多野秋子の手にかかれば、ボンボンの有島武郎を手玉に取って情死することくらい朝飯前だったに違いない。妖婦、恐るべし。また、三島由紀夫の章は、スピード感と臨場感があって特に面白かった。2016/01/10

スズメ

4
作家の「その日」の経過が、時間を追って詳しく書かれています。まるでその場に居合わせているようで、うすら寒い気分になりました。それでも何故自殺を選んだのかは、本人のみ知る・・という事でしょう。2010/05/05

いぼいのしし

3
臨場感があった。前から自殺をほのめかしていても、近親者は意外とまさか本当に死ぬとは思ってなかったりするんだな。2012/04/09

ハヤカワショボ夫

1
前から自死について興味があったところ。勧められ読んでみた。文壇作家の自殺前後の行動を客観的に淡々と事実を積み上げることで描かれています。個人的な感情などは最低限に抑えられ作家の素顔が垣間見れます。近代文学史で巨匠と呼ばれる人たちも老い・金銭・病気・女性問題・仕事等に悩まされ結果的に自殺を選び、聖人でなく同じ弱い人間なんだなと感じました。芥川龍之介の自殺そのものが彼の人生でのストーリー性を帯びて、後の文豪達に自殺という道標を建ててしまって自死のパイオニアになってしまったんだなと感じました。【図】★★★☆2015/05/20

takj

0
芥川龍之介・太宰治・川端康成 超有名陣から 無名まで なんと多いことか2017/09/20

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