出版社内容情報
雄のDNA情報を子孫へ伝えるために体外で働く精子。本書は、精子の形や内部の構造、形成・運動・受精のメカニズム、進化と多様性など、精子を知るうえで必要な幅広い知識を提供する、精子学のバイブルである。水産や畜産の分野で使われている精子の保存や人工授精の技術、さらに精子の顕微注入など生殖医療分野に不可欠な知識と応用技術、不妊治療の現場なども収録。その他、地球温暖化や宇宙開発といった、私たち人類が直面する課題に対して、精子学の視点で解決策を解説する。
『精子学』(1992) 『新編精子学』(2006)に続く【精子学】成書第三弾。
【目次】
巻頭言
執筆者一覧
序論:精子研究の歴史と現状
第 1 部 精子の構造と機能
精子の形成
精子の運動
受 精
第 2 部 精子の多様性と進化
形と機能の多様性
精子貯蔵・性行動・生殖戦略
第 3 部 医療と精子学
男性不妊と診断
生殖医療
第 4 部 畜産・水産分野と精子学
第 5 部 精子をとり巻く社会
結語:これからの精子学
用語解説
索 引
目次
第1部 精子の構造と機能(精子の形成;精子の運動;受精)
第2部 精子の多様性と進化(形と機能の多様性;精子貯蔵・性行動・生殖戦略)
第3部 医療と精子学(男性不妊と診断;生殖医療)
第4部 畜産・水産分野と精子学(魚類精子の保存と水産学的利用;魚介類精子の特性と種苗生産;水産増養殖における技法;鳥類精子の保存と応用;実験動物精子の保存と応用;畜産繁殖における精子の有効利用;畜産学における雌雄産み分けの現状;畜産学における遺伝子改変技術)
第5部 精子をとり巻く社会(精子の宇宙進出;生殖サイクルに対して有害影響(毒性)を発現する化学物質曝露の脅威―精子ゲノム不安定性が導く男性不妊と次世代影響継承の可能性
気候変動と精子機能の変化
希少種保存のための精子バンク・リソース)
著者等紹介
稲葉一男[イナバカズオ]
東京大学大学理学系研究科相関理化学専攻博士課程修了(1990年)。理学博士。東京大学理学部助手、東北大学理学部助教授を経て、2004年筑波大学生物科学系(下田臨海実験センター)教授。現在、筑波大学生命環境系教授。精子の運動機構やその進化のメカニズムについて、海産生物を中心にさまざまな生物を用いて研究。精子の鞭毛運動を調節する新規タンパク質を同定し、その作用メカニズムや進化メカニズムを解明した。繊毛についても広く研究を展開している。専門は分子細胞生物学、生殖生物学、海洋生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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