出版社内容情報
本書は、移住労働者を中心とする人の国際移動の現在や、それに付随する政策課題について、 送出国側の政策・制度・アクターの動向とあわせて読み解こうとするものである。本書は2部構成となっており、第1部では、移住労働の背景・過程・帰結を、関係各国の政治経済的文脈と関連づけながら、実証的に分析している。第2部では、自国出身の国際移住者に対する送出国政府の働きかけ、すなわちディアスポラ政策の展開を考察している。
内容説明
本書は、移住労働者を中心とする人の国際移動の現在や、それに付随する政策課題について、送出国側の政策・制度・アクターの動向とあわせて読み解こうとするものである。本書は2部構成となっており、第1部では、移住労働の背景・過程・帰結を、関係各国の政治経済的文脈と関連づけながら、実証的に分析している。第2部では、自国出身の国際移住者に対する送出国政府の働きかけ、すなわちディアスポラ政策の展開を考察している。
目次
序論 現代における人の越境―アジアと日本
第1部 移住労働の枠組み―課題と挑戦(移住労働をめぐるASEANの地域ガバナンス―制度化の動向と課題;アジアを越境するケア労働の制度化過程;特定技能制度の創設と国際労働市場をめぐる送出国の動向;中国人の海外就労をめぐる政策史的考察;米印間の高度人材の移動をめぐる齟齬とせめぎあい―WTOへの提訴から ほか)
第2部 ディアスポラ政策の展開とエスニックコミュニティの現在(移民出身国と在外自国民―ビルマ(ミャンマー)のディアスポラ政策とその影響
スリランカン・ディアスポラの変遷と労働力輸出政策
タタールスタン共和国によるディアスポラ政策と各地のタタール・コミュニティ
在日ブラジル人の定住化をめぐるディアスポラ政策の展開と実践)
終論 国境を越える人の移動が紡ぐ新しい関係
著者等紹介
明石純一[アカシジュンイチ]
筑波大学人文社会系教授。博士(国際政治経済学)。専門は移民研究。難民審査参与員、出入国管理政策懇談会委員、収容・送還に関する専門部会委員、第三国定住による難民の受入れ事業の対象拡大等に係る検討会委員、教育未来創造会議有識者構成員などを歴任。日伯経済文化協会評議員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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