内容説明
人類に多大な貢献をしてきた森林。はたしてその実態はどうなっているのか。森の遷移、水と土壌、森林のDNA、地球温暖化と森林、などの視点で、森林の本質をわかりやすく解説。自然科学だけでなく、文学や芸術の視点も加えたユニークな本になっている。好評『草原の科学への招待』に続く第二弾!増補改訂版からは日本を含む東アジアを俯瞰した森林植生の面白さ、近年の気候変動と森林の変化、生態系サービスと森林といったトピックスを盛り込み、内容を充実。
目次
第1章 世界の森林・日本の森林(もりとはやし;森林の定義 ほか)
第2章 世界からみた東アジアの森林(はじめに;東アジアの気候と森林の特徴 ほか)
第3章 森の遷移(遷移とは;一次遷移と二次遷移 ほか)
第4章 森林と水・土砂の移動(表面流の発生と地形プロセス;地下水による地形変化 ほか)
第5章 森林の土壌(日本の土壌生成因子の特徴;亜高山帯に分布する森林土壌 ほか)
第6章 DNAからみた森林(はじめに;樹木の遺伝および進化 ほか)
第7章 森林の病気(はじめに;森林樹木の病気 ほか)
第8章 地球温暖化と森林生態系(はじめに;日本の気候と森林 ほか)
第9章 森林地域のスキー場開発(はじめに;日本におけるスキー場の分布 ほか)
第10章 文学にみるロシアの森林(世界最大の森林の国;森林をテーマにするロシア文学 ほか)
第11章 森林の管理と利用(はじめに;森林とはどのようなものか ほか)