出版社内容情報
親鸞は存在が架空のものといわれるほど謎の多い宗教家である。彼の出生、比叡山での親鸞の実像、結婚の謎など、親鸞の一生の足跡を追いながら、親鸞ゆかりの史跡を探訪し、古典を検証し直して、歪められてきた親鸞の本当の姿を浮き彫りにする。
内容説明
親鸞は、体制から疎外された生涯を送り、著作においても自己の素性をほとんど語らず、その存在すら疑われるほどに、隠された部分の多い宗教家である。本書では、その出生、比叡山での修行の実態、結婚の謎など、親鸞の一生の足跡を追いながら、親鸞ゆかりの史跡を探訪し、古典を検証し直して、歪められてきた親鸞の本当の姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 柞の林に囲まれた集落
第2章 九歳剃髪
第3章 修行の山・比叡山
第4章 三つの夢告
第5章 妻をもうけて念仏を申せ
第6章 吉水の師のもとで
第7章 上越時代と恵信
第8章 自信教人信
第9章 『歎異抄』と『教行信証』の背景
第10章 火宅無常の世界
著者等紹介
松本章男[マツモトアキオ]
1931年、京都市に生まれる。京都大学文学部文学科卒。著述業、随筆家。主な著書に、『法然の生涯』『京都の阿弥陀如来』『小説・琵琶湖疏水』『京都百人一首』『京都 花の道をあるく』など多数
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