文化と文化をつなぐ―シェイクスピアから現代アジア演劇まで

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784904074244
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C1074

内容説明

演劇・パフォーマンスの現場では、異質の他者と協働して、新しい表現を創造するための闘いが続いている。本書は、演劇がもっている異文化認識の力にスポットライトをあて、文化と文化がつながる瞬間を多角的に探求する画期的な書物である。とりあげる作品は、シェイクスピアから現代アジア演劇として『モバイル』、『赤鬼』、『物語の記憶』、『ホテルグランドアジア』、『ソウル市民』、『The Bee』、『焼肉ドラゴン』他まで広範囲にわたる。

目次

文化と文化をつなぐ
第1部 日本におけるシェイクスピアのインターカルチュラル・パフォーマンス(血と白蓮をめぐる異文化衝突―蜷川幸雄演出『タイタス・アンドロニカス』;「白菊にしばし逡巡らふ鋏かな」―『オセロー』×夢幻能形式×韓国シャーマニズム;何もない空間によみがえるシェイクスピア―りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピア・シリーズ『冬物語』;ややこしや、ややこしや―高橋康也翻案・野村萬斎演出『まちがいの狂言』;日英の観客反応の差異『NINAGAWA十二夜』;利賀で世界を生きる―鈴木忠志演出四カ国語版『リア王』;インターフェイス シェイクスピア上演のフィールドワーク)
第2部 アジアのインターカルチュラル・コラボレーション(インターカルチュラル・コラボレーションとは―アジア四カ国共同制作作品『モバイル』;人間がわからないものを鬼にする―『赤鬼』『物語の記憶』『ホテルグランドアジア』;移動する現代(日本)演劇―平田オリザ作『ソウル市民三部作』野田秀樹作『The Bee』三谷幸喜作『笑の大学』
韓国文化と日本文化をつなぐ―『焼肉ドラゴン』)
差異を味わう

著者等紹介

浜名恵美[ハマナエミ]
1981年東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学。2012年現在、筑波大学人文社会系教授。博士(文学)。専攻分野はシェイクスピア、現代演劇、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ahchan_plus

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若い人が劇場に行くきっかけになればと思って本著を書いた、と著者は前書きで述べているが、演劇入門書としてはテーマが限定的すぎるし前提として知っていなければならないことが多すぎると感じた。もともと舞台が好きな人にとっては面白いと思う。 マルチカルチュラルパフォーマンスにおいて発生する異文化コンフリクト、またはその解決法について分析し評価・批判を加えている。けれども舞台制作者の目的がつねに異文化理解であるわけではないし、異文化理解を目指しすぎると舞台がつまらない・わかりづらくなるというケースもあると思う。2013/06/17

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