内容説明
科学哲学の才穎は、なぜ、芸術についての考究をはじめたのか。論理と実験の世界に身を置きながら、彼は夢想やイメージにこそ人間の創造の根源を見出した。理路と詩語のあわいに広がる豊饒で自由な大地を指ししめす、バシュラール思想の核心。
目次
第一章 科学を邪魔する芸術―芸術と科学の対立的関係(バシュラールの生涯;バシュラールの科学哲学;詩学の始まり;バシュラール詩学の特徴;物質的想像力とは何か;科学哲学からみた芸術論)
第二章 創造的である芸術―芸術と科学の類似的関係(力動的想像力―『ロートレアモン』;バシュラールの時間論;芸術の創造性―『水と夢』;言語と数字)
第三章 区別される芸術―芸術と科学の相補的関係(後期認識論における相補性;詩的イメージの相補性;時間論における相補性;「夢想」としての芸術)
第四章 弁証法的関係(弁証法とヘーゲル;弁証法概念が示すもの)
第五章 幸福と休息の芸術(孤独としての芸術;休息としての芸術;活力を生むものとしての芸術;幸福としての芸術)
著者等紹介
橋爪恵子[ハシヅメケイコ]
1976年、新潟県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学講師。専攻、美学・20世紀フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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