ポストモダンの音楽解釈

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/高さ 21cm
  • 商品コード 9784904049693
  • NDC分類 762.06
  • Cコード C3073

内容説明

「ポストモダン」は音楽解釈にどのような視座の転換を要求したのだろうか―。「モダン後」に現れた新たな戦略を振り返ることで、いま一度、「ポストモダン」を問い直す。

目次

はじめに―なぜ今ポストモダンか
第1章 ポストモダンと音楽―その検証上の枠組みを定義する
第2章 ポストモダンと音楽学―その回顧と展望
第3章 ウンベルト・エーコと解釈の「開かれ」―解釈の射程を再考する
第4章 ポストコロニアル批評の限界と世界音楽史の可能性―戦後前衛音楽における「東アジア」の歴史化に向けて
第5章 反解釈、身体性、パフォーマティヴィティー―音楽的意味はどこにあるのか

著者等紹介

福中冬子[フクナカフユコ]
東京都出身。ニューヨーク大学人文大学院博士課程修了。ヴォルフガング・リームの研究で博士号取得。現在東京藝術大学音楽学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水紗枝荒葉

0
1980年代の音楽学(musicology 「芸術音楽」を研究する分野)では、記号学やフェミニズムに刺激されてニュー・ミュージコロジーと呼ばれる新たな潮流が生まれた。その最近の動向を扱う本。クラシック音楽の場合楽譜というテクストが作曲者のプロダクトになるから、録音物がプロダクトのポピュラー音楽より文芸批評理論を応用しやすい。しかし本書を読む限り、それゆえかえって袋小路に陥っているように感じた。最近のポピュラー音楽研究は芸術/ポピュラー/民俗の壁を取り払う方向に向かっており、そちらの方が有望そう。2023/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17924106
  • ご注意事項