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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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円山・四条派画家の研究家であった故山川武氏の論考集。田沼時代の汚職により、徳川封建社会がゆるやかに弱体化していく18世紀後半、殖産興業計画が発達し、ようやく形となり始めた時代。同時期に上方文化が花開き人文学や芸術表現が、平明で写実的な実証主義精神の元で急速に発展していく。四条派の特徴として余白を大きく取ることがあげられるが、それもこうした時代背景に支えられた叙情的な雰囲気を芸術の主体とする流れから生まれたものだろう。そこには、表現における謙虚さが感じられるし、写実主義を宗とする自信の程も読みとれる。2010/12/10
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