内容説明
医療ミステリーの名手、久坂部羊の新境地!『白い巨塔』から半世紀。昭和50年代、中之島にあった大阪大学医学部を舞台にした、アホで貧乏…でも希望に満ちた青春物語。
目次
1章 ふらふら青春記(狭くて広かった土佐堀川;カンニングとキャバレー“ハワイ” ほか)
2章 “白い巨塔”の劣等生(解剖に慣れちゃいけない;医学生の実習あれこれ ほか)
3章 愛と無謀の旅立ち(はじめての一人旅―東京・上野;最果ての地を求めて―下北半島・恐山 ほか)
4章 医学部の文系男子(中之島の『ブラック・ジャック』;“ティーハウス・ムジカ”での運命の出会い ほか)
悪友対談 久坂部羊×仲野徹―僕らが昭和の医学生だった頃。
著者等紹介
久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪生まれ。大阪大学医学部卒業。外科医、麻酔科医、パプア・ニューギニアなどの在外公館での医務官を経験。2003年『廃用身』(幻冬舎)で作家デビュー。以後、現代医療の問題を鋭く指摘し、生きることや死ぬことの意味を問う作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
103
久坂部さんの小説は最近の「院長選挙」しか読んでいません。医療小説ミステリーと思って読んだらブラックジョークのコメディタッチでびっくりした記憶が。これは久坂部さんが高校から阪大の医学部に入るまで、その後研修医として学んだ日々などを思い出して書いたエッセイです。お医者さんは頭が良い分変わってる人が多いですよね。芸術的な方面にも詳しく絵も上手いが、ガリ勉が嫌いで一浪して、大学生になると遊び倒して卒業前にやっと猛勉強し青春謳歌しながら、医療とは何か患者との関係を悩んでおられました。その目は温かいと思われます。2018/07/23
miww
62
久坂部さんのエッセイ。医学生時代の回想記。「廃用身」「無痛」のイメージとのギャップがすごくてとても楽しかった。医学部在学6年のうち真剣に勉強したのは1年だけ。カンニング、放浪の旅、バイトのネタ話、手術中の医者の会話の暴露が面白すぎる。が、研修中の医療現場、患者に対する思いにはやはり患者に寄り添う久坂部さんの本質がにじみ出ていた。医者で小説家で絵心もある多才な久坂部さんだが若い頃からこれだけいろんな事をしてきたからこその現在なんですね。仲野さんとの対談にニヤニヤしながらもっと彼の作品を読みたくなりました。2015/11/13
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
47
最近ハマってしまった久坂部羊さんの予備校・医学生時代のエッセイ。患者の心情に気をとられたり、医療のあり方に疑問を持ったり、矛盾を感じたりしたことを素直に綴られている。この時のおもいが小説家しての久坂部羊さんの原点になっているに違いない。医者ならではの裏話がいい。電気メスで切るときの匂いが臓器によって違うらしい。甲状腺が香ばしい上に脂が乗っている感じで一番いい匂いがするのはよしとして、臭いのは前立腺。小便で煮染めたパンツのような匂い、って一体どんな匂いなん? とても面白く読めました。2019/05/18
はれひめ
42
80年代中之島阪大医学部棟にリアル「白い巨塔」あり。 医大生当時の久坂部先生は豪放磊落 でいて繊細な青年だったようです。名古屋まで飲み会に出かけた同期生は前歯2本欠けて帰ってきたとか大爆笑のエピソードや患者に寄り添う青年らしい葛藤など、常に大阪人らしいオチで読ませます。読友さんのレビューに惹かれての読書となりました。ありがとうございました。2021/08/01
みんく
33
久坂部羊氏の青春記。主に大学時代、研修医時代の好奇心旺盛&フットワークの軽さで他の人とは違った人生勉強をされていた。ペンネームの由来や、患者側の目線と医師目線との壁などといった後の小説の問題提起となる場面もあった。また愛読(というかその小説の舞台の地を旅したとのこと)の小説も色々書いてあり、渡辺淳一の「阿寒に果つ」を読もうかなと思った。裏標本室の話もグロいとかでなく、その人の人生を想うというところに何か感動した。2018/03/08
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