内容説明
大量の青銅器が出土した出雲の神庭荒神谷遺跡は八束水臣津野命を祭った祭祀場であり、国引き神話のメッカというべき場であったことを解明するとともに、元々銅鐸は国生み神話のイザナギ・イザナミを祭るものであったが、加茂岩倉遺跡に、銅鐸が集積され出雲全体の祭祀に移行する過程で大国主命の祭祀に収斂されていったと指摘している。
目次
第1章 出雲の環境
第2章 荒神谷遺跡の青銅器を探る(荒神谷遺跡の発見;荒神谷遺跡の青銅器が意味するもの;荒神谷遺跡における銅剣祭祀;荒神谷遺跡における銅矛・銅鐸の祭祀)
第3章 加茂岩倉遺跡の銅鐸を探る(加茂岩倉出土の銅鐸の特徴;銅鐸の集積;加茂岩倉の銅鐸祭祀)
第4章 まとめ
著者等紹介
荒井登志夫[アライトシオ]
昭和24年、横浜市緑区生まれ。早稲田大学社会科学部卒。公正取引委員会勤務。駒澤大学法学部非常勤講師。立教大学経済学部非常勤講師(平成11年度)。全国歴史研究会本部会員、横浜歴史研究会会員。経済学史学会会員、日本国際経済法学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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