内容説明
昭和16年11月7日、太平洋戦争の始まる一ヶ月前に、吃りの信は生まれた。そして2歳で祖母とともに、祖母の里、千葉県の日向村に疎開、10歳の春まで疎開者として過ごす。そこには疎開者なら誰もが味わう孤独と疎外感。でもそれは当たり前、何でもなかった。どんな空でも空さえあれば何とかなる。昭和・疎開・敗戦・少年は弱く優しく生きる。日本現代小説。
著者等紹介
田母上尚久[タモガミタカヒサ]
映像&TV番組ディレクター、プロデューサー。1941年生まれ、東京都出身。早稲田大学高等学院中途退学後、桑沢デザイン研究所研修科ならびにシナリオ研究所・研修科において映像表現の基礎とシナリオ作法を学ぶ。1970年よりテレビ番組のシナリオライター、ディレクターとして独立、音楽番組を中心に活動、1982年に(株)黒澤エンタープライズ(黒澤フィルムスタジオ)にディレクターとして入社、その後、テレビの放送番組からビデオの世界に活動範囲を広げ、よりグラフィックな映像作品を制作する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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