内容説明
R島で広がりだしたH5N1パンデミックウイルスは、米国サンタフェの研究所から漏れ出たことが分かった。またその株はエジプトのカイロでも広がりだしていた。しかしカイロ株はさらに変異を遂げ、世界へ広がりつつあることが予想された。日本国内でのウイルス封じ込めと、世界における変異株の封じ込めに、遠田医師と友人の天才的ウイルス研究者と言われる岸本が挑む。2009年、カイロ株が静かに潜航しながら豚インフルエンザに変化してゆくのに2人の研究者は気づくのだろうか…。
著者等紹介
外岡立人[トノオカタツヒト]
1944年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒。二年間、ドイツ・マックス・プランク免疫生物学研究所に留学。小樽病院などで28年間、小児科医として勤務。08年8月まで小樽市保健所長。新型肺炎(SARS)やノロウイルスなどの感染症の情報を開示。「鳥および新型インフルエンザ海外直近情報」は、鳥インフルエンザに関する、全国の行政、医療関係者への重要な情報源として評価されている。1994年、北海道文学賞受賞、1997年、さきがけ文学賞受賞、2002年、関西文学選奨受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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