内容説明
シンフォニーは開幕ベルの代わりだった!?―交響曲やオーケストラの成り立ち、作曲家や楽器のトリビアなど、西洋音楽史のトピックをわかりやすく解説。オケ奏者とオケ・ファンに贈る知って楽しい「クラシックの常識」案内!
目次
第1楽章 オーケストラといえば交響曲!?
第2楽章 交響曲の成長
第3楽章 オーケストラ誕生までのはるかな道
第4楽章 バロック時代の常識!?
第5楽章 古今東西のオーケストラ奏者たち
ケース・スタディー
著者等紹介
長岡英[ナガオカメグミ]
千葉大学教育学部中学校教員養成課程、および東京藝術大学音楽学部楽理科卒、同大学院修士課程修了。ブランダイス大学大学院博士課程進学、2004年哲学博士号(音楽学)取得。2005年「ジョヴァンニ・アニムッチャのミサ曲」研究により第一八回辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金受賞。現在、電気通信大学、武蔵野音楽大学、上野学園大学非常勤講師。専門はルネサンス時代のミサ曲。聖光学院中学校・高等学校(横浜)関係者によるアマチュア・オーケストラ聖光学院管弦楽団でヴィオラを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ふじ
21
面白かった!知っていてオケにのると楽しいだろう話が沢山。音楽史の先生でありながらアマオケメンバーである作者によるウェブコラムが本になったもの。交響曲がメインとされる今の風潮が、たった100年そこいら、元々は開幕を表すベルがわりの序曲が成長したものとは。パート編成や調律のヘルツも、クラシックの長い歴史から見ると比較的最近の出来事とのことで目から鱗。知れば知るほど楽しさが増すのがクラシック。作者の奏者としてのコラムも面白かった。(アマオケへのダメ出しや、音を楽しむことについてなど)また音楽したいなぁ。2019/05/29
ニョンブーチョッパー
10
★★★★★ オケの活動期間中の方が内容が頭に入ってきそうなので音楽本を立て続けに読む。中高生のオケ向けのコラムが元になっているだけあって、とても読みやすくて、内容も面白い。難しすぎないし、適度な長さ出し、知らなかった内容もわりと書かれている。章末のアマオケ奏者に向けたエールのコラムも良い感じ。社会人オケの人も読むと良さそう。2023/08/30
おさと
4
著者の目論見通り「へー!!」ってなりました。初めて知ったことがちらほら。楽器をやってても、こういうことって自分で知ろうとしないと知らないままだからなー。今更ながら面白かった。2014/07/24
あんさん
1
何となくヴィオラに触れた記述が多いと思っていたら、著者は音楽学の博士でアマオケのヴィオラ奏者とのこと。色々勉強になりました。2019/08/18
yu
1
「へえ」と思うことがたくさんあった。文体も読みやすく、気軽に読める部分がほとんどだが、エステルハージ家に仕えた楽士たちの給料に言及するなど少し専門的な部分もあり、楽しめた。2014/09/16