内容説明
音楽はいつから“教養”と“娯楽”に分かれたのか―18・19世紀のコンサート・プログラムや音楽批評をひもとき、近代の音楽文化が“クラシック”と“ポピュラー”という対立軸によって再編されていく過程を活写する。従来のパラダイムを一新する画期的な音楽社会史研究!
目次
モーツァルトは「クラシック音楽」か?
第1部 ドイツの教養主義的演奏会(ライプツィヒとゲヴァントハウス演奏会;ブレンデルとゲヴァントハウス;オイテルペ音楽協会;オーケストラ演奏会のプログラム構成)
第2部 大都会の娯楽的演奏会(ロンドンとパリの音楽事情;プロムナード・コンサートの始まり;ルイ・ジュリアン)
第3部 クラシックとポピュラーができるまで(「クラシカル・コンサート」;「クラシック」と「ポピュラー」の成立)
著者等紹介
吉成順[ヨシナリジュン]
国立音楽大学教授。博士(コミュニケーション学)。音楽社会史、とくに近・現代の演奏会制度や音楽ジャーナリズム、管弦楽および管弦楽作品の歴史などに関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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