出版社内容情報
だから なきました おなかのおくに ある かたまり
ふつふつ ぜんぶ なみだに なるように
うまく言えない、泣きたい気持ちに、そっと寄り添う名作誕生。
じゅぎょうのとき せんせいのいうことわからなくて なみだこぼれそうなときあります。
……わたしのなみだがしみこんだ、ぱんのみみ。それを投げると、トリがキャッチして食べてくれて……。
子どもも大人も、心の奥にしまっていた何かを思い出すストーリーと、斬新で色鮮やかな絵。
数々の書籍の装画を手がける著者が、長年温めつづけた初めての絵本、満を持して発刊。
読者対象 0歳~100歳超
内容説明
授業で先生の言うことがわからなかった「わたし」は、誰もいない場所で、泣いてしまいました。かくしておいただいすきなパンのみみも、今日はのどがつまって、うまく食べられません。涙のしみたパンのみみを、わたしが天井の穴にむかって投げると…。うまく言えない、泣きたい気持ちに、そっと寄り添う名作誕生。
著者等紹介
後藤美月[ゴトウミズキ]
1981年、三重県生まれ。名古屋デザイナー学院卒業後、子どもの本専門店メリーゴーランドに勤務。その後、イラストレーターを目指し上京する。書籍装画や新聞挿絵などの仕事を行うかたわら、絵本制作に取り組む。本作が、初めての自作絵本になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
76
あまり大きな声では言えないのですが、テレワーク勤務になって、集中力が続かなくって、ついついTwitterをのぞき見ることも多く、そしたら、彩瀬まるさんが、この本を薦めていたんです。今、読み終えたんですが、この絵はすごいです。圧倒されます。そして物語も、今、この環境にぴったりするように思いました。実は、テレワーク2週目に入って塞いでいます。少し、この絵本で晴れたように思います、ありがとう。2020/04/14
とよぽん
51
読友さんの感想を読んで。「トリがぜえんぶキャッチして」の文が印象的。「ぜんぶ」ではなく「ぜえんぶ」がいい。奇想天外の展開、絵の視点、割付け、文字の大きさの変化などに作者の柔軟性を感じた。タイトルも面白い。ごとうみづきさん、絵本デビュー作。2017年7月2020/12/07
クラミ♬
32
なみだこぼれそうなかなしい気持ち、思い切りなげました!はんかち、からりかわいています♬…彩瀬まるさんお薦めの絵本だそうですね☆2020/09/29
にゃおこ
29
ころころ もこもこもこ的な読み聞かせ向きのご本と思い、手に取ったら予想外。これは、スイモアマイモドンゾコ経験者用?ネズミちゃんのような存在があればレジリエンス力も湧いてきそう。2024/04/14
ももたろう
25
初っ端から自分と重なりちょっぴり切なくなる。このネズミは自分だと。大人になった今でも時々見る 授業内容がまるっきり理解できず一人取り残されるという夢…。そんな辛い気持ちも 止まらない涙も 力いっぱい振りかぶりオリャーっと放り投げてしまえばスッキリ!大人だって泣きたい時もある。読み返すたび励まされ背中を押されるような感覚。彩瀬まるさんおすすめの絵本だそうです。2020/11/27