内容説明
全国3000箇所以上もの森を歩き続ける「森の案内人」の目を通せば、街なかの道路、路地に自然があふれているのがわかります。いまの日本の森の現状や、榎や神樹などこれだけは知っておきたい「木」の見つけ方をお届け。この本を持って、思わず外へ飛び出したくなる!街のなかで森を見つける方法、教えます。
目次
1 森の見つけ方(今、日本の森はどうなっているの?;森と林はどう違う?;街のなかに森がある;街の森の見つけ方 ほか)
2 この木なんの木?(華のある木;森のはじまりを告げる木;圧倒的な生命力の木;はんぱなく大きくなる木 ほか)
著者等紹介
三浦豊[ミウラユタカ]
1977年京都市生まれ。森の案内人、庭師。日本大学で建築を学んだ後、庭師になるために京都へ帰郷。2年間の修行を経て、日本中を巡る長い旅に出た。2010年より「森の案内人」として活動をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
26
樹木をこんなに愛する気持ちに溢れている人がいるなんて、 普段は気にもとめない 街中の木や森についてわかりやすく楽しげに語られるのが印象的。 一本の木をどれくらい長く見ていられるか「うーん、1時間くらい」という三浦さん。 何だかとても楽しそう。その中にも樹木の持つ生命力への畏敬の念とが感じられる。 手付かずのままであれば、 日本列島の大部分は森に覆われるのだそう。 こんな切り口の樹木の本、もっと読みたいな。「コーヒーと一冊」シリーズ。2018/03/07
meg
25
興味深く読む。ミシマ社良いなあ。木も生きてる。2024/04/24
to boy
24
盛り(森)と生やし(林)の違いってそういう事かと納得。森は私達の生活圏から離れた「外の世界」という概念を覆す考え方が新鮮。街中でも鳥が運んだ種で樹々は育ちいつでも森として再生しようとしている。後半は日本に多いいくつかの樹種についてわかりやすく説明されていてなかなか興味深い一冊でした。2024/05/28
宇宙猫
23
★★★ 町中に生えている木についての本。子供の頃は棕櫚や桑はありふれていたのに、今は見なくなった。蘇鉄も少なくなったかな。街中の植生は、必要性や好みでどんどん変わって行っちゃうんだと気づいた。2021/10/16
Greatzebra
23
近所に人が住まなくなって廃墟となっている庭付きの家があるのだが、正に葛で覆い尽くされアカメガシワとクサギが2mを超す大きな木になっている。木を燃料として使わなくなったため、現在の日本は森が増えているというのは初めての知見だった。「コーヒーと一冊」シリーズの10巻目だが、長さもちょうどいい感じ。2017/09/26