目次
1(発端―生まれ来た理由;夢、遠くても;涙する強さ;里見香奈の青春)
2(棋士が棋士であるために;復活の日;敗れてもなお)
3(真夏の超克;星々の街;after the fight 戦いの後で;二人)
4(闘志について語る時に羽生の語ること;羽生について語る時に渡辺の語ること;羽生について語る時に森内の語ること;先駆者の訪問;奪還 震える夜)
5(夢のつづき―生きていく理由)
著者等紹介
北野新太[キタノアラタ]
1980年、石川県生まれ。学習院大学在学時に雑誌『SWITCH』で編集を学び、2002年に報知新聞社入社。以来、記者として編集局勤務。運動第一部読売巨人軍担当などを経て、文化社会部に在籍。2010年より主催棋戦の女流名人戦を担当。2014年、NHK将棋講座テキスト「第63回NHK杯テレビ将期トーナメント準々決勝丸山忠久九段対三浦弘行九段『疾駆する馬』」で第26回将棋ペンクラブ大賞観戦記部門大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kanae Nakajima
47
報知新聞文化部記者である著者は、『棋士』という存在そのものに惚れ込んでいるのだろう。そしてその理由が存分に伝わってくる一冊。人生のすべてを将棋に捧げてきたようなトッププロたちは、人としてとても純粋で美しい存在であり、その透明さに著者と一緒に感動してしまうのです。あくまで新聞記者としての取材を通しての著述のため、プライベートにまで踏み込むような内容ではありませんが、それがかえって棋士の内に秘められた闘志という青い炎や葛藤を浮かび上がらせているように思えました。2017/10/16
hnzwd
39
トップを走り続ける将棋棋士達が、何を思っているのか。ストレートな表現で描かれていて、棋士の素顔を感じられました。棋士の方達は、みんな控え目にしか自分を表現しないのに、誰にも負けないという矜恃を持った勝負師だと思ってます。本作にもそれは現れていて、所々のセリフにはしびれるものがありました。2015/07/23
はじめさん
21
ミシマ社コーヒーと一冊、第2弾配本。新聞社の文化部記者として将棋棋士らを追ったコラム。この本が出たのは2015年の5月…もちっと先の棋界の事は同著者の「等身大の棋士」の方へ。一番最初のコラムは、サラリーマンからプロ棋士になった瀬川先生の話で、その場にいた第三者目線から綴られた文章というのもグッとくるね。/ 当時は奨励会三段だった里見香奈先生…青春のすべてを将棋に捧げたといっても過言ではなく、女流タイトル戦で負けて感想戦終了してすぐに解説の中村大地先生捕まえて特訓依頼…2018年奨励会去ったけどいつかきっと2018/12/30
Syo
20
将棋、好き。2020/10/18
okame
16
すごく面白かった!『3月のライオン』が好きな人には、ぜひオススメしたい1冊。将棋のルールなどはあまり詳しくはないけれども、棋士の将棋に対する思いだったり、勝負に対する姿勢だったり、とてもよく伝わってきました。幼い頃からずっと将棋一筋でやってきている方々だから、ひとつひとつの発する言葉に重みがある。100ページ程の薄い本だけど、とても読みごたえがありました。続きが出るんだったら、読みたい。2015/07/15