坊さん、父になる。

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903908489
  • NDC分類 185.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【紹介】

坊さん歴、十年。

それは僕にとって、「妻との結婚」「お寺の新しい建物、演仏堂の建立」「少しばかりの心身の不調」、そして「娘を授かり父親になる」という人生の大きな節目でもあった。そして、そんな頃に考えてきたこと、なにげないけれど、時々とても大切なように感じられる「仏のヒント」をまるで親しい友だちに手紙を書くように、今から、みなさんにお話ししたい。
――プロローグより

「仏様、大師様、ボクを救って」
心身の不調、結婚、そして父になるという重み……。

苦悩する若き住職が、仏教を通して見つけたもの、そ・れ・は!
『ボクは坊さん。』(2015年秋映画化)をしのぐ名作、誕生!!

【目次】

プロローグ
第1話 沈黙の語るもの
第2話 結婚式に歌う坊さん
第3話 出し惜しみ
第4話 人間関係で意識する「フラット」であること
第5話 中道の机
第6話 見えるところに置いて、トレースする
第7話 音楽がきこえる
第8話 神秘の準備
第9話 演仏堂を建立しました
第10話 からみ合う生と死。〝気をつけて〟生きる
第11話 死者の世界にお邪魔する
第12話 〝ゆるす、なだめる〟状況打開のヒント
第13話 子どもを授かる
エピローグ ―― そして話は最初に戻る
あとがき


【著者プロフィール】

白川密成(しらかわ・みっせい)
1977年愛媛県生まれ。栄福寺住職。高校を卒業後、高野山大学密教学科に入学。大学卒業後、地元の書店で社員として働くが、2001年、先代住職の遷化をうけて、24歳で四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所、栄福寺の住職に就任する。同年、『ほぼ日刊イトイ新聞』において、「坊さん――57番札所24歳住職7転8起の日々――」の連載を開始し2008年まで231回の文章を寄稿。2010年、『ボクは坊さん。』(ミシマ社)を出版。2015年10月映画化。他の著書に『空海さんに聞いてみよう。』(徳間書店)がある。
栄福寺ウェブサイト「山歌う」http://www.eifukuji.jp/

内容説明

心身の不調、結婚、そして父になるという重み…。仏様、大師様、ボクを救って。苦悩する若き住職が、仏教を通して見つけたもの、そ・れ・は!『ボクは坊さん。』(2015年秋映画化)をしのぐ名作、誕生!!

目次

1 坊さん、結婚する。(沈黙の語るもの;結婚式に歌う坊さん;出し惜しみ)
2 坊さん、仕事で悩む。(人間関係で意識する「フラット」であること;中道の机)
3 坊さん、寺をつくる。(見えるところに置いて、トレースする;音楽がきこえる;神秘の準備;演仏堂を建立しました)
4 坊さん、父になる。(からみ合う生と死。“気をつけて”生きる;死者の世界にお邪魔する;“ゆるす、なだめる”状況打開のヒント;子どもを授かる)

著者等紹介

白川密成[シラカワミッセイ]
1977年愛媛県生まれ。栄福寺住職。高校を卒業後、高野山大学密教学科に入学。大学卒業後、地元の書店で社員として働くが、2001年、先代住職の遷化をうけて、二十四歳で四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所、栄福寺の住職に就任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

27
 自分にとって、ミシマ社はこの出版社ならば水が合うという出版社だなーとあらためて思った。  偉ぶらず、ほんとにひとつひとつ、じっくり丁寧に考えていく姿勢に感服しました。お寺のTシャツの言葉。sometimes my name is you。とても語感がいい。2017/11/24

霜月

22
今回もとても面白かった。仏教の持つ性格についていろんな面があると思うのだけれど、そのままにしないっていうことって結構重要なんだなと感じた。当たり前に毎日は過ぎていくけれど今ここは今この瞬間しかなくて常に進化し姿かたちを変えるもの。文章全体に緩やかな流れの様なものを感じた。一冊の本の中から無限にも思えるような広く深い世界が広がっていて、それを分かりやすい言葉で考え考え言葉にされていて、何回も読み返してその度に考えたり感じたりしたい。自分の中にある八万の家とそこに住む九億の虫。ワクワクします。2016/02/03

なにょう

15
『父になる』というからてっきり育児本かと思ったら、ちょっと違ったよ。子ども2人が生まれる間につらつら考えたことが書き連ねてある印象。一つ一つの言葉に重みがあって読むのに時間がかかった。日常の中での仏教の実践記と読んだ。★「さとりとは現実のままの自分の心を知ることだ」p113「自分の心を、そのままリアルに知ること」p114。★含蓄の多い本だ。また読み返したい。2020/01/11

R

13
とてもいい意味での「説教」でした。お坊さんの日常から、著者本人の人生、様々な出来事を紹介しつつ、そのときに感じたことを仏の教えと絡め書かれたものでした。現代の説法といってもいいかもしれない。大変丁寧でわかりやすく、その時々の心の機微と交えた説話で、大変心にしみてきました。空海さんや、お釈迦様はやっぱり立派なことを言ってたんだなと、改めて思い知りました。いい本だ、心が平たくなる。2016/03/25

青木 蓮友

10
またまた面白かった、興味深かった。いまばったり会ったら「ミッセイさん、伝わってます」とぶんぶん握手をしてしまいそうだ。このなんともいえず途中なかんじ、絶えず動いてる、震えのような生命力。そしてその奥のほうの静寂というか、どうしても戻っていく心の場所。ぜんぜんうまく言えないけど、同じあたりを見ているかんじがあって正直戸惑うほどに癒やされました。他人に親切にすることは恐怖と関係あると思ってたけど、その恐怖は「自分自身の死」ともつながってるかも。自分の利益を度外視することと利他との関係かー、わくわくする。2016/02/02

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