内容説明
「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる―。アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
241
私の今の現状がタエさんと似ているので、どうしてもタエさんに共感してしまったのですがどうしてこうも色んな女性に共感出来る話を作れるのか、ミリさんって凄い。専業主婦には専業主婦の言い分もあるしどんな立場に立ってもきっと少しは不満もあれば違う状況の同年代を羨ましくも思うし他人が幸福そうに見えたりするものです。自分本位になりかけていた時だったのでハッとしました。読めて良かったです。2017/04/22
ダリヤ
170
こどものころ、わたしもリナちゃんのようにおもってたきがする。立場がちがうからわからないことがあって、歳を重ねて経験していくうちに、あの頃の大人たちのきもちがみえてきたりする。でもきっとリナちゃんは、いつかお母さんとおなじ40歳をむかえても、お母さんとはちがうものを得て、ちがうものをうしないながら自分らしいなりたいものを見つけてちゃんと生活をしているんだろうな。2015/02/09
yoshida
155
私も人生の折り返しを迎える年代です。学生時代や20代の頃に思い描いた自分と、現在の自分は結構ちがってたりします。思い返すと、予想外の喜びや、辛い時期もありました。これからもそうだと思います。今の自分は過去の蓄積。未来は能動的に、切り開きたいものです。なぜなら、自分の人生の主人公は自分自身だから。そんな気持ちにさせてくれた作品です。2015/03/29
AKIKO-WILL
144
小泉今日子さんの書評にあった益田ミリさんのこの本。エッセイではなくコミックなので読みやすいです。小学生のリナちゃんとそのお母さんとリナちゃんのお父さんの妹タエちゃん。それぞれの年齢も立場の違うけど同じ女性だからこそ張り合うこともある。ほしいものはなんですか?若さ?安心?保証?そう益田ミリさんは、上手い!女性の悩みを。どの立場にたっても悩みはあるし、ないほうがむしろ珍しい。ほしいものはなんだろう?と自分も考えてみると。リナちゃんのお母さんと同じかも?2016/08/26
mariya926
126
タエさんいい人だよ~。有給で自分の姪の面倒を見るなんて!最初は感謝していたのに、何を話しているのかだんだん気になるお母さん。その気持ちも少しわかります。「アラカシ」って木は初めて知りました。実は10mを越える木だけど生け垣になって塀の役割をしています。私も40歳になったらどんな気持ちなんだろう…そしてさわ子ってどっかで読んだ気がします。ちなみに私も夫のことは主人とは言わずに夫って言ってます。このお母さんの気持ち分かるところもあるし、はたから見たら幸せじゃんと思うところもあるし。私の欲しいものはなんだろう?2019/01/26