内容説明
「ふつうの人」に必要なのは、「武士道」でもない、「プロ意識」でもない、「アマチュア精神」なのだ。素晴らしきプロフェッショナルは、人間として見事なアマチュアである。より良きアマチュアは一流のプロを凌駕する。
目次
1 みんな「プロ」になりたい?
2 生きる方法としてのアマチュア
3 こんな「プロ」はいらない
4 こんな素人もいらない
5 こんなアマチュアになりたい
6 これが負けないアマチュア的思考
7 アマチュアは人間のゼネラリストである
著者等紹介
勢古浩爾[セココウジ]
1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に勤務したが2006年に退職、執筆活動に専念。「ふつうの人」の立場から「自分」が生きていくことの意味を問いつづけ、『まれに見るバカ』(洋泉社・新書y)で一躍話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
17
アマチュア論というよりプロアマ関係なく人間論である、作者が本書でいいたかったのは自分の人生にとってなにが大切かを考える人生観や価値観をそれぞれが持つことだったのではないかと思う。2019/05/11
かりん
2
3:《プロ+アマチュア=俗に言う本当のプロ?(自分訳)》積読本整理。さかさまの表紙がユニーク。買った本屋では逆に棚差しされていた(笑)。プロをやめてアマになれというのではなく、使命感とか大義を持てということかなと理解しました。なので、「ただのサラリーマンじゃなく、ホントのプロになれ」というよくあるお説教と実は同じようにも感じました。大義から入るこういう話にはもう慣れっこな自分…。金出武雄氏、山川健次郎氏、河合寛次郎氏など、気になる人物が紹介されていたのが収穫。全体的に、単行本より新書向きなイメージ。2015/09/23
しゅんぺい(笑)
1
ひさしぶりに勢古さんの著書を読みました。 本書はかなり昔に読んだことがありますが。 ひととしてのアマチュア、よりよいアマチュア。 ただただひととして、正しい人間、美しい人間になること。 やっぱり勢古さんの本がいちばんいいな。2013/08/12
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
0
ルサンチマン満載の著者の作風は嫌いではなかったのだけど。え、この人こんな熱い人だっけ?と意外に思いながら読み進めていって、そうか、これまではアンチに向けられてたエネルギーが賛同側に向けられるとこうなるのか。しかしハンカチ王子絶賛のくだりでリタイア。これまでは人というのは好きで繋がるより嫌いで繋がるほうが強い、と思っていたけど、好きを共有できないということのほうがダメージでかいのだな、と痛感。嫌いよりも好きを大事にしよう、と猛省。2014/11/24
jun paki
0
あまちゃんに「プロちゃんにはなれなえ」というセリフがあった。アキは、震災をきっかけに、東京から自分が自分らしくいられる地元に戻ったときのセリフ。金さえもらえればOKという形の上だけのプロではなく、自分の誠実さに応えられる場所での生き方を選んだ場面。人として当たり前のことをしたうえで責任から逃げない。アマチュア最強論。2014/01/06




