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出版社内容情報
徳川慶喜・末の孫娘(96歳)による波乱万丈”おてんば”自叙伝
徳川慶喜終焉の地・小石川第六天町の徳川邸、その屋敷で生まれ育った孫娘自身が綴る、戦前の華族の暮らし。
少女時代の夢のような生活から一変、結婚と戦争、夫・松平康愛の戦死、そして娘との別れ。
サイパン玉砕から生還した軍医・井手次郎との再婚後、終戦後の奮闘、高松宮同妃両殿下との思い出。
波乱に満ちた人生を軽やかに駆け抜ける「おてんば姫」初の著作。
目次:
第一章 第六天の暮らし
慶喜終焉の地、小日向第六天町/第六天の子供たち/「表」と「奥」の五十人/第六天のお正月/御授爵記念日/おとと様とおたた様
第二章 学校生活
おひい様の学校/「金剛石 水は器」/やりにくい歴史の授業/修辞会、体操会、遠足/御當日/葉山と軽井沢の夏休み/有栖川御流/絵と写真
第三章 結婚と戦争
結婚/新婚生活と戦争の足音/太平洋戦争の開戦/長男・長女の誕生と出征/疎開と空襲/終戦/戦死の知らせ/不思議な巡り合わせと娘との別れ/『精強261空〝虎〟部隊サイパンに死すとも』
第四章 戦後を生きる
再婚・目白での大家族暮らし/横浜の下町で開業/高松宮邸/世が世なら/高輪での暮らし/井手八景/殿下・妃殿下との思い出/第六天再訪
【著者略歴】大正11年(1922) 東京小石川区第六天町の徳川慶喜家に四女として生まれる。父は徳川慶久、母は有栖川宮家から嫁いだ實枝子。姉は高松宮喜久子妃殿下、榊原喜佐子、兄は徳川慶光。松平康昌の長男・康愛と結婚後死別、井手次郎と再婚。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
50
徳川慶喜公のお孫さんが、10数年をかけて上梓した渾身の自叙伝。出生から女学校時代、そして戦前戦後を貴重なお写真とともに回想します。戦争で夫を亡くしたこと、大空襲をモンペに足袋で逃げ惑ったこと、姑に嫌われていたこと、なくなく手放した娘のこと…その後の人生。出版直前のインタビューを拝見していただけに、世間の評判を知る前にお亡くなりになられた事が残念でなりません。しかし自叙伝出版がなによりの『本懐』であったろうとお察しします。 【購入本】2018/08/06
たまきら
41
世は令和に代わっても、「やんごとなき方々」は私のような庶民にはあずかり知らぬところで良くも悪くも過去と向き合いながら生きているんだなあ…と興味深かったです。学習院での歴史の勉強の話は、胸が痛みました。娘は興味を持たず。まあ、まだまだ大河ドラマどまりかな。2023/06/06
sofia
40
徳川慶喜の孫である方の回想記。戦前の庶民とはかけ離れた生活、そして戦中戦後のたくましく生きる様子。戦後の生活はそれでも庶民とは違うが。人間、大変なことが起きたとき、自分を変化させ順応できることが大切である。著者はまあ順応させていった人なのだろう。2019/03/23
どあら
35
図書館で借りて読了。規模の違うお嬢様ですが、戦争は身分の上下関係なく辛い日々…😔 コミックも出ていることは知らなかったです…💦2025/03/31
ぽてちゅう
33
小石川小日向第六天町の徳川家に生まれ育った、最後の将軍慶喜公の孫娘久美子さんの自叙伝。わかりやすく飾らない日本語は「文章は品格である」という言葉を証明しているかのよう。三千四百坪の敷地、50人の使用人とその戸建住宅などスケールの違う生活環境。学校生活、習い事、結婚、子供と全てにおいて家(家名)を背負い生きる。一庶民としては、そんな時代もあったのねと思い巡らすのが関の山ですが。自身「お転婆」と言っているだけあって、とくに戦後は上品なまま逞しい。なお、ちょっと調べればわかるゴシップネタには触れられていません。2024/12/19
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