内容説明
本稿では、理系学者が、自然科学の知識を駆使して『魏志』倭人伝を読み解き、女王卑弥呼が都した邪馬台国に到りました。邪馬台国は謎ではない。邪馬台国の所在地をいつまでも謎のままにしておいて、それを追い求め続けることが日本人のロマンではない。邪馬台国は、ここにあったのです。邪馬台国探索の旅はここに終点を迎えたのです。
目次
巻1 女王卑弥呼の都する邪馬台国に到る(魏の返礼遣使団の来訪;「順次読み」の筆法;「南至邪馬臺国女王之所都水行十日陸行一日」 ほか)
巻2 「卑彌呼以死」を考える(建武中元二年の倭奴国王の朝賀;志賀島における金印秘匿の謎をとく;「倭國亂相攻伐歴年 乃共立一女子爲王名曰卑彌呼」 ほか)
巻3 記紀神話にみる『魏志』倭人伝外伝(女王即位前の卑弥呼と卑弥弓呼;『魏志』倭人伝「卑彌呼以死」と記紀神話に見る天照大神の天石屋戸隠れ;台与の政治 ほか)
著者等紹介
宮〓照雄[ミヤザキテルオ]
1949年三重県生まれ。東京大学大学院農学系水産学修士修了。農学博士(東京大学)。三重大学名誉教授。三重県立大学水産学部、三重大学水産学部、三重大学生物資源学部にて魚の病気を教育・研究してきた。学術論文・著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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