内容説明
今から百年以上前、理想郷建設に夢をかけた男たちの物語。上野久『メキシコ榎本殖民』(中公新書、1994年)がいま、マンガでよみがえる!
目次
プロローグ 出会い
第1章 榎本殖民団、メキシコへ
第2章 誤算
第3章 日墨協働会社
第4章 日墨協働会社の解散
第5章 藤野植民地
第6章 素晴らしき人々
第7章 第二次世界大戦
エピローグ パイサーノ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
5
京都国際漫画ミュージアムでたまたま見つけ、一気に読破。神戸市立海外移住と文化の交流センターを訪問した後で、さらに理解が深まった。自分の知らない時代から、世界との交流が始まっていた。過酷な条件で、長時間の船旅。慣れない土地の機構や仕事。生き方について考えさせられた。歴史を知る。それが博物館だったり、読みやすい本、漫画なのですね。知りたい人にわかりやすく伝える1冊でした。2023/05/07
金目
3
明治時代にメキシコに渡った榎本殖民隊の失敗と、その後メキシコに残った人々、メキシコに渡った人々の記録。100年以上前から日本とメキシコの交流は続いていたのだなぁ2022/03/18
ishibashimashi
2
漫画ではあるが、内容は超感動的ストーリー。自分と同じような夢を持った「サムライたち」が昔にもいたことを知った。そして自分はまだまだその足元にも及ばないことも痛感した。先人の偉業に感動。2010/08/25
ねぎとろくん
1
未開の土地の開拓物語、実際は想像もできないほど大変なのだろうが、話を見聞きする限りではロマンがあって素敵だなと思う。榎本武揚の殖民団として入国、1年もせずに日本から見捨てられてしまう。明治後半のことだ。※ちなみにこの頃の日本人の服装は、ズボン+シャツの人もあれば、陣笠を被る人もあり、千差万別だったよう。服装の移行期だったのだろう。 メキシコ革命による損害賠償を請求しなかったことをメキシコが恩に感じて第二次世界大戦期にアメリカ側だったはずのメキシコが、メキシコ在住の日本人を守ったと言う話も素敵。因果応報2022/09/19
林芳
0
海外移民の一つとしてメキシコ南部が舞台となっている。なんだかとてつもないすごい人たちだ。カリフォルニアなどによくある下働きではなく、自分たちでゼロから始めている。それも清い精神の元に。そういう人たちがこのメキシコ南部には何人もいたようだ。人が人を呼ぶということかも。2025/06/03