内容説明
連続ドラマのモデルになった高校生レストラン「まごの店」。営業日は、常に満席・即完売の大盛況!しかし、設立までの道のりは困難の連続だった。前例のない町おこしの事業に全力でぶつかっていく。噂の役場職員の奮闘記。
目次
はじめに 「ようこそ、人口一万五千人のまち多気町へ」
第1章 高校生レストラン「まごの店」は、こうして生まれた
第2章 まちづくり仕掛人の原点
第3章 多気町役場に入庁
第4章 広がるまちおこし
第5章 まちの宝創造特命監という仕事
著者等紹介
岸川政之[キシカワマサユキ]
昭和32年三重県多気郡大台町(旧:宮川村)出身。京都産業大学経営学部卒業後、昭和57年多気町入庁。税務課、教育委員会、総務課、企画調整課、農林商工課などを経て、平成23年4月まちの宝創造特命監に就任。高校生レストラン「まごの店」や、そのOB達が運営する総菜とお弁当の店(株)相可フードネット「せんぱいの店」などコミュニティビジネスの手法を取り入れた地域おこしに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
26
それまでにないものを創る。地域おこしが叫ばれて久しいが、そこへの基本スタンスが違うから、結果が伴っているのだと思う。あるものをどう見出し、関わる人を、どう結び付けるか。基本は、人の思いだということを再認識。思いがあれば、すべてうまくいくものでもない。しかし、重いがないと、何も始まらないのも事実。中に書かれているが、同じようにやることを目指しては、決してうまくいかないのだ。2019/01/21
そらねこ
19
三重県多気町の高校生レストランについてTVで紹介していたのを何度か見て、好感を持っていたので面白く読んだ。多気町の取り組みに触発されて、北海道の三笠市でも三笠高校を市立高校にするか検討されていた時に、多気町に視察に訪れ協力してもらったとのこと。全く同じではなくても、こういった地元の高校生を応援しつつ産業にも関わる取り組みが広がればいいなと感じた。ただ、内容的には「まごの店」よりもその仕掛人の公務員の方の自伝的な部分が多かった印象。【図書館本】2017/06/02
kochanosuke
19
端から端まで面白く嬉しい本。気持ちもあったかくなる。第一章を読むと、やっぱり高校生レストラン「まごの店」の村林先生は大した人物だなと思う。この一章だけでも満足したので先を読むのが後回しになってた。著者である多気町役場の岸川さんの生い立ちが第二章で面喰らったけど、そのまま最後までたのしく読了。2013/05/30
ぐっち
14
今更感はありつつ、そういえばあまり知らないなと思って読んでみました。役場の職員とは思えない行動力の結果がまごの店であり、他にも様々な取組をされていることがわかった。2017/12/07
壱萬参仟縁
7
著者の役場職員は若い頃苦労した模様。私は大学院に逃げたが。著者に共感する。確かテレビで全国放送していたので知っていたのだろうと思う。長野県なら松本第一高校食物科みたいな感じだと思える。非常勤講師をしていたとき、廊下は結構おいしい香でいい高校だな、と実感して通勤していたのを想起した。開店に至るまではひと悶着あったようだが、農村レストランで6次産業という時代になっている昨今、若者が経営発想で取り組めるのは貴重な機会だと評価できる。長野商業高校のマーケットも思い出したが、地域貢献する高校、大学が生き延びるコツ。2013/02/27