内容説明
熱力学の基礎となる熱力学第一法則と熱力学第二法則を理解することを主目標として、熱力学で必要となる基礎概念を紹介。特に、熱力学第二法則に関連して出てくるエントロピーという物理量の説明に十分なページ数を割いた。“熱力学の思想”“熱力学的発想”“熱力学の心”と真正面から向き合いきちんと理解できる。
目次
0 物理はたのしい(物理のたのしみ;物理学の勉強;歴史を学ぶ意義;パラダイムと思想の発展 ほか)
1 熱力学(火の利用と古代の熱思想;錬金術の発展;近代科学としての熱思想;温度計の発明と気圧の発見 ほか)
著者等紹介
村上曜[ムラカミヨウ]
東京都出身。京都大学工学部物理工学科、同大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。グラスゴー大学(スコットランド)にてPhD取得。専門は回転翼機の飛行力学と流体力学で、特にオートジャイロに興味を持っている。物理学の学習サイト『物理のかぎしっぽ』の古参メンバーの一人で、主に数学関係のページを執筆した。趣味は語学の勉強、クラシック音楽、旅行、近所の散歩、読書(主に哲学、宗教、言語学、音楽学、数学、歴史などの分野)で猫とヨーグルトを愛する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nbhd
14
ふだん当たり前に持っている「温度」感覚が打ち砕かれた衝撃の一冊だった。もちろん、人類は<熱い/冷たい>の感覚は持っていたわけだが、そこには尺度がなかった。1593年になってようやく、ガリレオが目盛りなしの空気寒暖計を発明(熱力学の父だね)。初めて視覚的な温度尺度を得る。1742年には、セルシウス(℃のCの人)が水銀温度計をつくっているが、それは水銀の体積膨張の指標であって、客観的な温度ではなかった。最終的にケルビン(Kの人)が絶対温度を確定したのが1848年。温度成立まで実に約250年。ながっ!やばっ!2021/07/10
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