内容説明
部落問題を通してみる日本歴史の通史的研究。中世の身分制度から近現代までの形成過程と現状を考察。
目次
一九四二年『国民同和の道』を読む
第1部 部落問題の現況(色々な人達の思い;同和事業に関して;結婚と差別―大阪府興信所条例を巡って)
第2部 中世の歴史編(中世の身分制度;中世の民衆と宗教(『部落解放』四〇五))
第3部 近世の歴史編(部落問題の起源;近世国家と身分制度;非人身分に関して;近世国体思想と差別観;抵抗と挫折;信仰の自由と迫害―差作改宗一件;穢僧・穢多寺の処遇に対して抗議した部落寺院;幕藩体制の危機と部落差別)
第4部 近代の歴史編(幕末・明治維新の解放;解放令と戸籍法;明治の国家と宗教;地方改善と部落改善―戊申証書発布を巡って;二つの部落差別裁判(「法制史上より見た部落問題」関大法学所収)
水平社結成)
著者等紹介
吉田徳夫[ヨシダノリオ]
1950年生。関西大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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