内容説明
ぼくは、“世界”を欲望しない。衝撃の第一歌集!
目次
1 赤痢篇(日章旗;あかるくつつむ;トマト ほか)
2 移植抄(右眼;霊の白昼;地球儀 ほか)
3 回虫録(神楽良への虹;翳る;未生幼虫 ほか)
著者等紹介
加部洋祐[カベヨウスケ]
1980年(昭和55年)、神奈川県横浜市生まれ。「舟」同人。「開放区」同人。「大衆文藝ムジカ」に参加。「潮音」元会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はち
1
目次からしてすごい。中身はまた重厚で、いろいろやり放題。個人的にはあまり好みではなかったが、面白い歌も多かった。2016/03/28
蟹座
0
あの子恋ひまはり林檎ゴミみんな仲良し死ねよ!よくできました 人形をぶっ壊しけり口の中砂がぎつしりおいちいでちゆか? いつまでも笑つていたい輪になりてクラスメイトを蹴るもつと蹴る 散りにけるさくらはなびらあとかたもなくて毛虫の糞に木洩日 老翁の首が便器を飛び出して「みーんな殺してやるよ」とわらふ 二十一世紀一般市民が生殖器撫で合ふ図をも愛と呼ぶかな 反復せよ反復せよ評価を誘蛾灯には無能が集ふ 回虫の輪をほどきてもうたを詠むぼくらはひと生限りの蛹 2024/07/30