感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
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立命館の創立者である中川小十郎の伝記。思わず一気読みしてしまったほど面白かった。「おわりに」にまとめられた一文が本書全体を簡潔に要約しているので、そのまま引用したい。「幕末維新の激動の中で産声を上げ、長い東京遊学を経て官僚となった中川小十郎は、鉱山資源と人的資源という「二つの資源」の涵養を生涯のテーマとして、文部省官僚、実業家、植民地官僚、政治家、教育者など多彩な活動を繰り広げた。北は樺太から南は台湾まで、文字通り日本中を東奔西走しながら奮闘し続けた一人の男の生涯を本書では描いた。→2023/07/13