内容説明
「軽量化された英語」への警鐘を鳴らす37+10の言語事実。
目次
whenと進行形―解説用法を学ぶ
副詞節の思わぬ使い方―何を修飾しているのか
いろんな分裂文(1)―何が「強調」できるのか
いろんな分裂文(2)―形式のバリエーションを知る
いろんな分裂文(3)―見た目は同じでも意味は違う
howの意味―「どのように・やり方」と訳せない場合
名詞句だけど…(1)―“no matter+名詞句”の謎
名詞句だけど…(2)―名詞句のびっくりな使い方
名詞句だけど…(3)―名詞修飾表現の落とし穴
wh‐everの意味―本当にanyで書き換えられるのか〔ほか〕
著者等紹介
山崎竜成[ヤマザキタツナリ]
1991年生まれ。駿台予備学校英語科講師。大学生の時に塾等で教える仕事を始める。最初は英語だけでなく、数学や日本史、物理なども教えていた。大学院在籍時に駿台予備学校で教え始め今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイコウチ
10
規範的な英文法からはこぼれ落ちる、ただの直訳では何を言いたいのかわからない、そんな英語表現の機微を文法パターン別に丁寧に拾い上げた力作。全て大学入試問題からとられたという例文の解釈は、説明されればなるほどと思うが、これまで自分が読めたつもりで意識していなかったようなポイントが多く、かつて読みながら拷問のようだと思った(褒めてます・笑)北村一真氏の「英文解体新書」よりもある意味で難解かもしれない。著者はまだ30代になったばかりの若手予備校教師とのことですが、文法に対する繊細なセンス(読書量も)には敬服です。2022/09/27
KUMYAM@ミステリーとSFF推し
4
英日翻訳者として書くことよりもできるだけ深く正確に読み取ることに軸足をおいて英語を学んできた身には「それ知ってる」案件のほうが多かったが、文法用語が連発される解説はほぼ理解の外だった。大学受験に備えての学習に自信のある人ほど例外事例に躓くそうだから、受験勉強はテキトーだったくせに面白い本を読み漁ってきた私はそういう罠にハマらずに済んだのかもしれない。文法用語に辟易する人、各項目最後の「ターゲット英文の訳例」だけじっくり読み比べて見るといいよ。2023/10/25
ihatov1001
1
厳密には読書といえないかも知れませんが、3ヶ月くらい費やしてじっくりと取り組んだので記録として残します。著者も後書きで書かれていますが、世に出回っている通常の文法書ではあまり扱われない、かつ知らないと誤読したまま通り過ぎてしまうようなニッチな文法的現象が38章にもわたり例文とともに詳しく解説されていて、非常に興味深かったです。これらのことが実際に身についているかどうかは今後の読書を通して確認します。2023/08/17
gkmond
1
解説が言葉足らずで日本語から著者の抱いているイメージを探らなきゃいけないところが多々あったけれども、一通り受験文法レベルを頭に入れたあと多読へ向かうのだったら有益な項目がたくさんあった。「へえ」と思ったとこへの感想はhttps://twitter.com/gkmond/status/1617625125834338305?s=61&t=iWA4q-Gwii_YaDXvahmNcA からのスレッドにしておいた。ツイにも書いたが冒頭50ページで元は取れた気がした。2023/01/28