内容説明
17人の名文に導かれて京都、奈良、熊野の古寺を歩く。
目次
三十三間堂・千手観音坐像(京都府)
法性寺・千手観音立像(京都府)
広隆寺・千手観音立像(京都府)
道成寺・千手観音立像・菩薩立像(和歌山県)
唐招提寺・千手観音立像(奈良県)
興福寺・千手観音立像(奈良県)
葛井寺・千手観音坐像(大阪府)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
90
「国宝の十一面観音」に続いての同じシリーズです。ここでは「千手観音」ということで、7つのお寺(三十三間堂、法性寺、広隆寺、道成寺、唐招提寺、興福寺、葛井寺)についての有名人によるエッセイが収められています。たしかにいわゆる宣伝文句などではないので派手さなどはないのですが、ご自分の感じたことをゆったりとした文章で書かれていてこの中の観音様も鑑賞したいという気になりました。2025/10/18
寺内町亭小天狗
1
その道の一流人が訪れた名刹の様子を、旅行会社や出版社のような知識を披露するような書き方ではなく、紀行文でありながら名文に価する。題名にあるように、各地にある「千手観音」にそれぞれ語っております。特に目を引いたのが、大阪・藤井寺市内にある葛井寺(フジイデラ)の千手観音です。同寺は、本当に千の手があるようだ。それに千手観音という観音様は、願い事を何でも叶えてくれる有難い観音様ということだ。甘えられる観音様、ということですかね?2015/02/14




