内容説明
福島第一原発事故は、広大な大地を放射能汚染し、地域社会をズタズタに引き裂いた。そんな中、「微量放射線は身体にいい」などという「学説」が、何の論証もなしに、ネット空間を賑わしている。本書は、放射線とガン発生のメカニズムを明らかにしつつ、「ホルミシス理論」の虚構性を徹底批判する。
目次
第1章 「線量」は本当に放射線の量なのか?
第2章 ガンはどのようにして生まれるのか?
第3章 「少量の放射線は体にいい」と言うけれど…
第4章 分からないことだらけの生命現象
第5章 ごく少数の人々だけが支持する仮説
第6章 疑似科学としての「ホルミシス理論」
第7章 マラーの実験は鬼の首か?
第8章 放射線とストレス
第9章 すべては活性酸素のせいなのか?
第10章 疫学は「ホルミシス理論」支持するか?
第11章 「ホルミシス理論」とフクシマ後の日本
著者等紹介
西岡昌紀[ニシオカマサノリ]
1956年東京生まれ。北里大学医学部卒。内科医。専門は神経内科(脳梗塞、頭痛、パーキンソン病、など)。科学史・医学史に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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