内容説明
乳幼児期に子どもが障害をもっていると告げられた母親たちの揺らぎと変容。「障害受容論」にも「ケアの社会的分有」にも包摂しえないその主観的経験を、ソーシャルワークの最前線から描き、「早期発見・早期療育」は望ましいもの「発達することは善」という前提自体をも問い直す。障害のある子どもとその親たちに寄り添うソーシャルワーカー必読の書。
目次
序章 研究の背景
第1章 地域療育システムの歴史と成り立ち―早期発見・早期療育の整備
第2章 横浜市地域療育システムにおける対象とその家族
第3章 研究方法
第4章 障害のある乳幼児をもつ母親の主観的変容プロセスと他者との相互関係
第5章 変容プロセスに関連する要因
第6章 早期療育における家族支援―早期療育におけるソーシャルワークへの提言
終章 研究総括と今後の課題
補論 先行研究の整理
著者等紹介
一瀬早百合[イチセサユリ]
日本女子大学大学院人間社会研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了(社会福祉学博士)、田園調布学園大学准教授、精神保健福祉士。横浜市リハビリテーション事業団ソーシャルワーカー、聖マリアンナ医科大学看護専門学校非常勤講師、洗足こども短期大学准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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